2012.02.21 (Tue)
幻に終わった車重1000トンの超重戦車―Landkreuzer P-1000 Ratte(ラーテ)

―vozForums(越)、Wikipedia(米)、The Traveler' s Steampunk(blog)―
Landkreuzer(ランドクルーザ) P-1000 Ratte(ラーテ:ラーテはドブネズミの意)は、第二次世界大戦中、ドイツで計画された超重戦車です。
計画は1942年にヒトラーが承認し、クルップ社が開発を担当しましたが、1943年初頭には軍備大臣アルベルト·シュペーアによって早くも計画の中止が命じられ、生産には至りませんでした。
車重は1000トン。完成すれば、車輌の試作までは行われていたパンツァーⅧ型「マウス(Panzer VIII Maus)」の実に5倍の重さという超重量級の戦車でした。

ただし、128mm対戦車砲の正確な設置場所は主砲塔にマウントされたものか、それとも後部に小塔を設けたものかは専門家によっても意見の分かれるところだそうです。
重量約1,000ン、全長35メートル、全幅14メートル、高さ11メートル、乗員20名の他に偵察用に2台の単車、BMW R12を格納できる室内には医務室ブロックや貯蔵室などもあり、この陸の戦艦たる超重戦車を推進するのには、Uボートにも使われた8,500馬力のディーゼルエンジン、MAN V12Z32/44を2基、あるいはEボートに用いられた2,000馬力のダイムラー・ベンツMB 501を8基必要としました。

ただ、クルップ社の提案に夢中になり、ヒトラーが開発を続けるよう命じたP-1000ですが、1,000トンという重量は道路を破壊し、橋を渡ることはできません。マウスと同じようにシュノーケルを使用しての渡河は可能としても近距離戦闘には向かず、運用は機械化歩兵部隊の護衛が必要となるのです。また、航空機に対してはほぼ無力で、格好の的となってしまう危険性もつきまといました。
1942年12月、ヒトラーはこのP-1000をも超える車輌重量1,500トンのLandkreuzer P-1500(下図)、800mmの列車砲「ドーラ」に150mm榴弾砲2基を搭載し、乗員数100名という「モンスター」をも開発を進めさせていましたが、計画はどちらも頓挫しました。

ダメでしょこれは・・・
湿地や砂地にはまってOUT
さらっと計算してみた。
全長35mだから無限軌道の接地長さを25mとし、
全幅14mだから同幅を片側4m両方で8mとして、
総接地面積=200㎡ 重量1000tなので、
単位面積当たりの接地圧=5 t/㎡
一般乗用車の場合。
タイヤの接地面積 10cm×15cm として、
0.1m×0.15m=0.015㎡/本
4本分で0.06㎡ 重量を1.5tとして、
単位面積当たりの接地圧=25 t/㎡
つまり、一般乗用車のほうが5倍、地面に埋まっていきそうだとなります。
ちなみに、成人男性では2.4t/㎡前後ですので、
肩車状態で、この戦車と同じくらいになります。
気持ちはわかるけど、ちょっと考えればわかりそうなものなんだけどねぇ・・・
今でも部屋に飾ってあるww
戦車(Panzer)は「パンツァー」で、
「パンター」と発音するのは
V号戦車(Tiger、虎)と並んで有名な
VI号戦車(Panther、豹)です。
サンクス。直しておきました。
使い物にはならんかっただろうけども。
戦争のために、人はバカみたいなものをたくさんつくったねー
それが技術革新を生んだりもしたけども、振り返った時、当時の人はなんで
こんなものを???ってのが面白い。当時の人には笑いごとじゃないが、、、
もし超絶大金持ちになったら、どっかの荒野にでも作ってみたい気がする。
多少でもマトモな人がまだ居て良かったなw
計画段階で誰か指摘しなかったのかな?
まるでアームズフォートだな…
こういう大物は開発期間、製作期間が長大になるものがほとんどで
その長大な開発、製作期間内に戦局、戦略が大きく変わることもある
大和、開発当時はだれも航空機時代なんて想像してなかった(つか沈められないと思っていた)
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