2008.12.31 (Wed)
「HEAVEN」 2008年回顧(3)

6月です。
強姦は悲劇でもペニスをかき切られると喜劇になるのはなぜ?記事元の現地紙はおそらく各国から怒濤のように押し寄せられたアクセスにおどろいたのか、その後一週間以上にわたってこの事件を報じつつけていたのがなんとも印象的。女子寮300枚の着替え写真盗撮はこちらも一週間近く中国紙を賑わしていましたっけ。なのに、世界でいちばんスケベな国はお隣いわく日本なんですって。エッチも極めれば感動を呼ぶ?「1日に913人の男とセックスとした女」。
でもどんなにやりたくったって「口を接着剤で閉じ、顔や体に熱湯や漂白剤をかけて火傷を負わせ、目蓋を割き、鎮痛剤を大量に飲ませて肝臓を損なわせ、自分の目を鋏で突くよう強要」するのは極悪。でもって自分でおいたして金属のワッシャーを16個も嵌めてとれなくなったりする。おちんちんなんて初めっから手の届かないところに生えていればこんな悲喜劇はおきまいに。

5月です。
あとオリンピックまで3ヶ月と迫った中国では、四川大地震のほかにも洪水、竜巻、雷、干ばつとまるで何かに着かれたような天変地異の数々。日本からの救助隊が大々的に報じられ、あれほどまでに「謝謝」の声が聞かれたのに、同じような地震で日本に被害がないとわかるとぶつついたりもして。韓国ネチズンに至ってはこの反応。
ことしHEAVENで最も輝いていた日本人はこの人。個人的にはこの「女車神」も。
こちらは体内で実験したメントスコーラ。おなじみ集団ヌードのチュニックさんは今年はウィーンとダブリンで。最近は影が薄い?
ほか、ベルリンの壁と結婚していた女性 エッフェル塔と結婚した女性。そんなの関係ねえとばかりに川で悠々野糞をたれる女性。被災地から赤ちゃんをかっさらって売ろうとした女たち、ドイツではオークションで160円より。

4月です。
今年の猟奇犯罪で海外紙での扱いがトップだったのは、娘を24年間監禁、7人の子を生ませていたオーストリアの父親。解放された子供たちのこれからの社会復帰の道のりを思うと涙せずにはいられません。
「bukkake」ってアメリカではもやは立派なスラング? それじゃあ44口径の弾丸を眉間で跳ね返した女にbukkakeてみる? この月は奇病の記事が多かった。でも、マイアミで7キロもの顔面腫瘍の摘出手術を受けた少女にロシアでは57キロものお腹の腫瘍を摘出した女性、昨年暮れに世界中の話題をさらった「Tree man」とどれもが回復に向かっていたのが幸い。
「史上最強の女子大生」が登場した中国では、この月なぜか女性の飛び降り自殺が流行。半裸で飛び降り、全裸で飛び降り。でも何があっても希望は捨てないで。ちっちゃくったって夢いっぱいの「世界でいちばん小さい女子高生」ジョティー・アムゲちゃんのこの笑顔。

3月です。
「私たちだって上半身裸で泳ぎたいわよ」と気炎を上げたのはコペンハーゲンの婦人団体。見てもいいけどさわっちゃダメ。触らせてお金までとっちゃったのはこちらの女性。世界中にヌードを見られちゃったのはサルコジ大統領夫人。そんなフランスでは初の顔面全移植術に成功。移植なんてしなくたって予備の顔があるやいってのは、インドの2つの顔をもつ赤ちゃん。顔ではなくって足がもう1本欲しかったのは「マーメイドガール」のペピンちゃん。
彼氏の家のトイレに居座り続けて2年間、そりゃあトイレの小便池で洗ったレンコンを食べたらお腹こわすって。
ネットに流れた母親の浮気現場にAV女優時代の画像が流れた名門校女教師。そんなのばかり見ててホントに目が潰れたりしたって知らないから。

2月です。
「ほとんどの中国人は知らずにいますが」という書き出しで、青天の霹靂のごとく中国ポータルで報じられた日本の対華ODA。そんなことは知らなくっても偽装食品の製造術だったら学校で習ってるって?
成都の女僕(メイド)喫茶に萌えて炒飯(隠語)の最中、小弟弟(隠語)まで燃え上がった男性。おしっこかけて消してみる?
目が蜂の巣、はらわたがはみ出していたって、人間生きる気になれば60代でこんな美貌。象面人が多く報じられたのもこの月。南寧、桂林に内モンゴル。アメリカで流行る女体盛り、チワワを食べる韓国人、お仕置きならこの人に任せてみては?

1月です。
お屠蘇の酔いも醒める華山長空桟道。高所でも醒めたくなかったのは機内でやっちゃったロシア人カップル。今年いちばんわたしが怖かった画像はこれ。
かわって全裸で物乞いをする女児、マッチを擦って暖をとる少女には涙を誘われました。
この月いちばんのアクセスがあったのは、こちらの美人教師。なんだかんだいってもエロには勝てませんって。食欲だってこの通りくじらだって食べちゃう。でも突き詰めすぎて乳首にクリップをはさんで電気責めはやりすぎ。
この月は「アメリカのおバカで笑える法律集」のエントリーになぜか燃えてた。ウチでは珍しい感動話、「結婚わずか3日後に離ればなれになってしまった夫婦が、60年振りに再会」で、どぞ最後のお口直しを。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、今年最後の〆のご挨拶。
7月にコメント欄を設置してから、かくも多くのコメントを書き込みいただき、感謝しております。わたし自身、目からウロコだったり、また参考サイトなどを教えていただき、いろいろと勉強させていただきました。ありがとうございました。
それと凛さんに作っていただいたmixiコミュも多くの方に登録いただき、こちらも今年うれしかったことのひとつです。来年はコミュ発の企画もと考えていますので、しばらくお待ちくださいね。
今年海外のサイトをまわっていて気づいたことがひとつあります。それは中国紙でも英紙米紙でも、元記事ひとつひとつが異様に長くなってきたことです。
日本では色物扱いで報じられることの多い外電ですが、元記事が長文化すれば、自主規制も多く、活字の大きさでスペースを多くとる日本のメディアにとってはますます扱いづらいものとなっていくのかもしれません。ウチにしてもそれは同様、訳と構成に多くの時間を割かれるようになってきましたが、まだ字数に制限されないこうした媒体としての利があると思っています。
なにはともあれ、来年もご期待に添えるような記事をと心がけてまいりますので応援よろしくお願いいたします。今年もたくさんのアクセスありがとうございました。もうすぐ訪れる新しい年は年初から厳しい年になりそうですが、皆さまにとってひとつでも多くの幸が訪れることを心より願っております。
HEAVENを開設して3年半。不思議とこのところ、記事を打ち始めるときになぜかドキドキするようになってきたりして。なぜなんでしょうね。
年明けは4日もしくは5日より更新を始めさせていただく予定です。
2008.12.31 (Wed)
「HEAVEN」 2008年回顧(2)

9月です。
処女権、正確には初夜権をオークションに出品した女性が2人。カリフォルニアとナポリから。各国の新聞で今年のweird newsのベスト10入りを果たした女性2人ですが、その後のニュースの行方は知れず。まあ考えてみれば愛人をかこってマンションのひとつでも与えたとすれば1億5000万などあっという間。それとも中国人が団体購入した? 愛人志願はその中国でも。この記事ははこちらと共にオススメかなっ。中国の現況です。処女数万人を集めてのダンスはスワジランドから。
ロシアでは10代の少女4人を煮てさ、焼いてさ、喰ってさ、南アでは線路の上でセックスして轢かれ、イギリスではSUVとセックスしてこちらは轢かなかったけど届かない。それじゃあ引っぱって長くしてみよう、長くなったら比べてみよう、と、もうあんた、「自分の金玉でも噛んでなさいよ」。
中国では「露股装(下げパン)」に露天でウェブサイトを売るデザイナー。

8月です。
初のそして念願のオリンピックは中国の「強国夢」。あれやこれやの開会式に始まった北京奥運会は、期待と不安を織り交ぜながらも無事開催。足跡花火のCG処理、選手生着替えと小ネタばかりで終わってしまって拍子抜け? 裏にはこんな悲劇も。興奮抑えきれずに公園の腹筋台でがんばっちゃってペニスが抜けなくなった男42歳もいたりして。
暑い最中におっぱいを見せたがる女の祭が2つ。こちらとこちら。うん?NZはこの時期真冬?
毎日、背筋をピシッと伸ばして北京国家大劇院前を謎の爆乳女性が歩けばおちんちんが小さいという理由で障害者手帳を申請する男。またこの月には頭を刈られた事件がカナダとギリシャでありました。
HEAVENでは、夏休み読者投稿企画で「初めてのボディペインティング」開催。あらためて参加された方々、楽しませてくれた皆さんに拍手です。

7月です。
この月から初めてコメント欄が設置されたHEAVEN。ところが最初の月にしてコメント欄を閉じなければならないエントリーができてしまったのは残念でした。炎上しかけたのはもうひとつ、虐猫女。それからこちら、盧溝橋で勝手に土下座してしまった日本女性?たちにも多くの批判的見方が寄せられました。
ほか猟奇がかった事件では、殺害されて子宮を切りひらかれた女性がワシントンとペンシルヴェニアで。
日本のAVをこよなく愛するアジアの男性にとってはまさしく女神の降臨?オナニーといえばタウナギを用いて尿道に潜り込まれた30歳。
全裸にされて土間に閉じこめられて15年、閉じこめられなくても観覧車のなかで全裸で自分撮り、森に自分探しに出かけちゃったり、地下鉄のなかで脱いじゃったりしたところで、裸では彼女に誰もかないません。
「したいことがあったら、何があっても途中でやめちゃダメ。強い意志をもって生き残るの。それがあなたを形づくることになるわ。いい?あなたが自分を年寄りだと感じた瞬間に、あなたは年寄りになるのよ」
2008.12.31 (Wed)
「HEAVEN」 2008年回顧(1)

それでは12月から。
クリスマスに遺体で見つかった飯島愛さんの訃報は死因からその交友関係まで、中国および台湾紙のほうが本国日本よりも扱いが上。それにちなんで日本のAVがあらためてアジアの若者たちに大きな影響をもたらしていることを再確認させるような記事や書き込みがあちこちに。
「貯水池に飛び込んだカップル」、純愛というより不倫。先の破滅がわかっていても人は恋するものなのかもしれません。こちらはかわって5人の子供の喉をかき切り、自ら破滅した母親。それにしても刃傷沙汰の事件が多い年末。「娘の同級生を強姦殺害、顔面を削いだ父親」がいれば、「セックスを拒否した35歳の彼氏を刺した19歳の女」、劇中に本物のナイフを使って自殺しかけた役者がいれば、「自分の小指を包丁で詰めた6歳の女児」と。
かわって人というもの無限の可能性を教えてくれたニュースはこちら、パイロットの免許をとった両腕のない女性、および四肢のない男性。HEAVEN今年いちばんのフォトジェニックは彼女でしょう。それとも彼女?

11月です。
自分の娘を20数年にわたって監禁強姦、性の奴隷としていた父親が2人。オーストリアとイギリスで。かたや心臓が飛び出ようと足の指が16本あろうと姉妹がくっついたままで生まれてこようと必死な親もいるのにこの違い。
続いてこちらは今年HEAVENでもトップクラスの猟奇事件。けどまあホントのことをいうとバラバラ事件クラスは少なくともひと月に中国ポータルで報じられるものだけでも3,4件はあったりもして。こちらは武田泰淳の「ひかりごけ」を思い起こさせるような人肉食。これにしたところでカリブ海では数年に一度は起こる事件。つくづく日本は平和なんジャマイカ?
お尻にお布施のじゃがいもを詰めてしまった牧師はイギリスから。 小学校で働く巨乳ポルノ女優にまいっちんぐ。牛のキンタマ、昆虫食。そしてついたコメントの数では今年1,2を争うソマリアの投石処刑もこの月でした。

10月です。
ひさびさに巨乳ファンの方のための話題が2つ。かたやイギリス40M、かたやマケドニアからなんと34ZZZ! 欧米ブラサイズの表記はこちらの記事。ついでに美容形成に7500万円かけた女性。貧乳では免許もとりあげられるという記事もありました。
BLの嫉妬はノーマルより怖い?相手を殺して食べた男と相手のペニスを切り落とした男。
中国ではオリンピックの余熱も冷めてメディアセンターはいまこんな状況。中国では、140時間勃起する男がいれば1歳の女児が犯され、男児が2週間で4回も転売されって、そんなに遊んでばかりいると、金甲戦士におちんちんをちっちゃくされちゃうぞ!
「深い河」ガンジスに、兄弟で1人の妻を娶る話はインドから。
2008.12.29 (Mon)
1人の女性をめぐって8名の男たちが格闘技の試合。第一回戦から脾臓破裂。

こちら、年末にふさわしい格闘技のニュースでしょうか。
1人の女性をめぐって名乗りをあげた8名の男たち。決着は公平に武芸の試合でつけようということになりましたが、その第一回戦で闘った片方の男が腹部に蹴りをくらって脾臓を損傷。勝った男が故意傷害罪で訴えられ、懲役4年および18.5万元の賠償を命じられるというできごとがありました。
男たちの熱い闘いが行われたのは、山東省青島市。
ここに住む張という女性の美しさは多くの男たちを引き寄せ、また張自身も言い寄られてはなびく性格だったためか、いつしか彼女のまわりには8名の屈強な男たちが付きまとうようになったのだそうです。
そんな彼女は冗談がてらに、ある日こう言いました。
「あたしは誰といっしょにいればいいのかしら。あたしのことを一番に守ってくれるのはいったい誰なのかしらね」
男たちがそれぞれ張とどこまでの関係があったのかはわかりません。しかし命に替えても彼女を他の男にはわたせないと思っていたのはみな同じだったのでしょう。男たちの間でこんな相談がまとまりました。
1対1で武芸の試合をし、負けたほうは彼女から即座に手を引く。試合の際にはそれぞれの友だちを現場につれて来て証人となってもらう。
今年5月28日午後10時のことです。くじ引きで決まった闘いは青島市重慶中路において第一回戦がおこなわれることになりました。
対戦するのはともに青島に仕事場のある胡と王です。証人となる友人を従えた2人はあらためて試合に敗れたほうが張から手をひくという約束を交わします。
さーあ。晩春の夕べは空に叢雲。男たちの火のような闘志に月も青ざめて姿を隠す時間無制限の一本勝負、といったとことろですが残念ながら試合経過は元記事からは不明です。決まり技は王の一脚でした。蹴りが腹部に突き刺さり、その場に倒れ込んだ胡は呻いたままで動けません。王はその場からすぐに立ち去り、胡は友人が呼んだ救急車で病院に運ばれました。
診断の結果は脾臓破裂。その場で脾臓を摘出しなければならない重傷でした。
腹がひどく痛くて全然立ち上がれなかったという胡に対して、後ほど捕まった王は「こんなに重大なことになっているとは夢にも思わなかった。あの時はようやく相手に勝ったことで頭がいっぱいだった」と述べています。
王いわく、試合に勝ってすぐに張に連絡をとろうとしましたが通じません。男たちが互いに自分のために闘うといった時には焚きつけこそすれ反対はしなかった張ですが、いざ闘いが間近になると携帯の番号を変え、さっさと雲隠れしてしまったのです。それほどの美人なら足どりもつかめそうなものですが、杳として行方はわからないそうです。
先日おこなわれた裁判では、胡の家族は法廷で王に対して30万元の損害賠償を求めました。被告の王は胡を負傷させたことは認めましたが、試合前の合意の上のことと述べ、胡に対して慰謝料を支払う義務はないと主張しました。
しかしながら判決は故意傷害罪で4年の懲役。なおかつそんな合意など裁判所の知ったことではないと、王に対して18.5万元の賠償金を胡の家族に支払うよう命じています。
2008.12.28 (Sun)
別れを告げられたことに腹を立て、エイズ患者から抜き取った血液を同居していた彼女に注射しようとした男

ちょっと長めの記事ですが、不倫、ネット、株、エイズ問題、カード詐欺と、いまの中国の病んだ部分が凝縮されているような事件で興味深いものです。訳でうまくお伝えできるかどうかわかりませんが、中国の現況に興味のある方はぜひお読みになってくださいね。
別れを告げられたことに腹を立て、エイズ患者から抜き取った血液を付き合っていた女性に殺害目的で注射しようとした男が、故意殺人罪で6年の懲役を言いわたされました。
これは27日付けの武漢晩報が報じたもので、被告の姓は陳。年齢および名前は不詳です。裁判は湖北省随州市曾都区法院でおこなわれ、判決が言いわたされた後、陳はすぐに上訴しています。
事件は昨年の4月5日にさかのぼります。
バイクタクシーを営業する張は、お昼をまわった頃、曾都区均川の堤でひとりの男を拾いました。男はこざっぱりとした服装に言葉の訛りもありません。黄石市から来た記者だと名乗った男はエイズ患者の取材をしたいのだがと述べたそうです。
張は自身エイズに罹っており、近くにエイズ患者が多くいる村を知っていたため、かるく請けおい、とある女性患者の家に男を連れていきました。
男は女性患者の家に着くと、確定診断のためにもう一度採血が必要だと述べ、この女性から2ccの血液を採取します。その後採血びんを保温杯(魔法瓶)の中に移した男は、女性と張に100元ずつ謝礼だと言って手わたしました。
気前のよさに、張は男を送りながら自分もエイズに罹っていることを告げ、何かあったらと男に携帯の番号を教えました。
2002年、証券会社の仲買を務めていた陳は、チャットで武昌区の役所に勤める唐という女性と知り合いました。唐は結婚していましたが陳と深い関係になり、その年の11月には夫と離婚、陳と同居をはじめました。
ところが2007年の1月に、陳いわく唐が他の男性と関係したのを見いだしたのと、ちょうどこの頃から株価が下がってきたことも重なって、家で諍うことが多くなったようです。
やがて毎日の不機嫌な暮らしに嫌気がさしたのか、唐は家を出ていきました。陳は唐の性格を「天衣無縫の女」と後の聴取では述べています。
おれを見捨てて他に男をつくりやがって。陳は唐を殺害しようと計画を練りはじめました。エイズ患者の血を注射して、ゆっくり死に目を味わわせてやろう。そう思いついたのが春。ネットで調べて随州市にエイズ村があることを知った陳は、4月5日に村近くの曾都区に訪れました。
そう、バイクタクシーの運転手、張に黄石市の記者と名乗った男こそ、この陳だったのです。
エイズ患者の血液を持ち帰って、とりあえず冷蔵庫に保管した陳でしたが、ここで誤算が生じました。エイズウィルスは人体を離れると3時間しか生存できず、また空気中では3分しか生きていられません。このことをネットで知った陳は、せっかく手に入れた患者の血液が無駄になったことがわかり、それから2日後の4月7日、ふたたび随州市に訪れました。
前回の失敗から、採血から3時間以内に唐に注射しなければ効果は期待できないと知った陳は、バイクタクシーの運転手、張に連絡をとると、女性患者を武漢に連れていきたいと申し出ました。これに張は自分を連れていったらどうかと提案します。話がまとまりました。陳は張を武漢に連れていき、食住の面倒にくわえて毎日100元ずつ張に支払う。男2人は武漢へと向かいます。
武漢でかつての恋人、唐を呼び出した陳は彼女を酒場に誘い、自分はコップの酒をこっそりと水にかえて唐を酔い潰しました。唐をレンタルームに運んだ陳はホテルに泊まっていた張を呼び出し、レンタルームの入り口で張から採血すると張を返して、寝ついている唐を見据えました。
しかし、仲違いしたとはいえ、それまでに愛し合った5年の月日がふと、注射器を構えた陳の脳裏によぎります。
いまこの手でその彼女の命を奪う。できませんでした。夜中の2時をまわって目を醒ました唐の姿に陳は再度殺害が失敗におわったことに気づきました。
目を醒ました唐は、たった今自分が殺される寸前だったことなどつゆ知らず、すでに過去の男となった陳のことなど相手にしません。自分の許に帰ってこないかというそれ以後の陳の申し出もことごとくはねつけました。
怒った陳は今度こそと、唐の殺害をこころに誓います。
随州市にもどった張からメールが届きました。「あんたってあまりいい人じゃないよね。おれが通報したらどうする?」
陳は「友だちを裏切る気かい? あまりいい結果にはならんと思うがね」と返しました。張はこれでもう使えません。
18日、三たび随州市を訪れた陳は、唐というエイズ患者を自力で見つけだすと、武漢に遊びに連れてってやるからとの名目で家から連れ出しました。しかし武漢に着いた唐の家族から案ずる電話がひっきりなしに掛かり、唐を返さなければすぐにでも警察に通報するという訴えに、陳は唐を使うことをあきらめます。
いっぽうでこの頃、随州市のエイズ村の保健所の当番医は、1人あたり施術費10元が給与される患者の採血プラス注射器代が、村のエイズ患者の数と照らし合わせて1人分多いことに気づきました。陳に最初、100元もらって採血させた女性患者は保健所には行かなかった訳ですから、1人分というのは彼女の分なのです。
このことが診療所の主任の耳に入り、調べた結果、記者を名乗る男が何度かエイズ村に出入りしていたことがわかりました。警察でも調査を開始。バイクタクシーの運転手、張の口から陳の存在が浮かび上がります。
4月下旬、自宅にいた陳が逮捕されました。
さて、この裁判と前後するように今年11月、陳が殺害し損ねた唐が武漢中院で裁判をうけています。
彼女の罪状は、同居していた陳にそそのかされ、勤めていた役所の印鑑をつかって収入証明などを偽造し、架空名義の口座を開設。カード詐欺をはたらいて陳の株売買および新居の改装費用にあてた疑いでした。
7名分の口座を開設して37枚のクレジットカードを作った唐は、都合50万元(約700万円)あまりを詐取していました。
唐は公印流用および公文書偽造などの罪は認めましたが、カードを使用して現金化したことについては陳が主にやったことと供述しています。
唐を殺害しようとした陳ですが、こちらはエイズ患者から採血したことは認めたものの、自分に打つつもりだったと今回の裁定に不服、即日控訴しました。
(画像はエイズ村の診療所)
2008.12.26 (Fri)
ロンドンの結合双生児、残ったフェイスもクリスマスの日に夭折

先にお伝えしたロンドンの結合双生児ですが、分離手術直後に死亡したホープにひき続き、生き残ったフェイスも25日午後、死亡しました。
母親がまだ10代ということで話題になったホープとフェイスが、ロンドンのユニバーシティ・カレッジ病院で生まれたのは11月26日。
肝臓を共有し、胸骨からへそのあたりまで繋がった姉妹は帝王切開でとり出された後、最初の24時間を無事乗り越え、グレートオーモンドストリート病院に移された後、生後一週間で分離手術を受けました。
20名の医療スタッフ、11時間を要したというこの分離手術の直後にホープが死亡。死因はホープの肺が充分に発達しなかったためといわれています。
残ったフェイスも生き残る確率は50%といわれ、母親のローラ・ウィリアムズ(18歳)と夫のアレッド・ウィリアムズ(28歳)はほとんど毎晩、徹夜でベッドに寄り添っていたそうです。しかしながら、フェイスは合併症による組織障害が全身におよび、クリスマスの日に夭折しました。

お腹の結合双生児を「産む」と決めた10代の母親
「結合双生児を「産む」と決めた10代の母親」が出産
2008.12.26 (Fri)
銃を満載したギャングのトラックの中にいたミスコン女王

―Yahoo! News―
メキシコのミスコン女王が、銃と弾薬を満載したトラックを運転していたギャング一味の構成員として検挙されるというできごとがありました。

22日月曜日の深夜、メキシコのハリスコ州サポパンにある軍の検問所で、7名からなる麻薬密売グループの1人として捕らえられたものです。
ハリスコ州警によると、スニガは一味が乗っていた2台のトラックに同乗していたとされ、トラックにはAR-15アサルトライフルが2挺、.38スペシャル弾の拳銃(S&W)と9mmハンドガンが数挺、マガジンが9個、実弾633発に53,300ドルの現金が積まれていたということです。
一味は、うち1人の男がチワワ州シウダドフアレスで麻薬密売の嫌疑がかけられ、警察ではこの男の行方を追っていました。スニガはこの男の彼女とみられています。
また、スニガいわく、この後コロンビアもしくはボリビアに旅立つ予定だったとのことです。
スニガは今年7月に同国シナロア州でミス・シナロア2008に選抜され、10月にはヒスパノアメリカンクイーン(Hispanoamerican Queen 米州スペイン語圏の女王)でも栄冠を獲得。また9月におこなわれた、ミス・メキシコを決めるNuestra Belleza 2008では3位に選ばれ、来年のミス・インターナショナルにはメキシコ代表の座を得ていました(この大会の1位はミス・ユニヴァースに参戦)。
スニガを選抜したミスコン側では、ともに冠を剥奪するのは調査が終わるまで待ちたいとしています。
2008.12.26 (Fri)
「鳥巣」保安新式制服
2008.12.25 (Thu)
飯島愛の訃報に関して、中国の掲示板から「日本のAVに内包される哲学的命題」

飯島愛が亡くなったニュースは、中国各ポータルでもこれまでの経歴や中国人男優などとの親交もまじえて紹介され、大きなアクセスを得ているようですが、こちらは網易の掲示板から。現時点で圧倒的な支持を集めている書き込みです。
年若い頃はAVを見ても興奮が先に立つばかりで理解できなかったのですが、年を経て私自身も成長するにしたがって、日本のAV業界人の偉大さとその作品の芸術性の高さに目がいくようになりました。
ここ数年はAVを見るたびに感動し、感激の涙さえ頬を伝います。そして見終わった後、深い思索に耽るのです。
ほとんどの人はAVを色情の目で見、芸術性はおろか下劣なものとしてしか評価しません。しかしその意図するものを考えたとき、あなたはAVの中に難解かつ厳粛な哲学的命題を見いだすことができるにちがいありません。
周知のようにAV女優はこれすべて天使の如く、美しくかつ純に描かれています。ところが彼女たちの相手になる男優をみると、いずれも年かさで吐き気をもよおすほど醜悪です。この取り合わせはAVの普遍的なテーマのひとつといえるでしょう。
本来、民族的特性として唯美主義と略顕な悲観とを併せ持つ日本人がAVであらわそうと試みているのは、色情のみがその目的ではなく、人間にとって永劫不変の命題を残酷な絵で見せようとしているのです。
天使のような女優たち、それはあたかも人間のもつ自由と尊厳、そして脆い理想を示しているように見え、それを虐げる男優は古いしきたり、運命の過酷さを示しているように受け取れます。
AV女優はクライマックスでよく顔射を浴びますが、これを一個の人間として喩えれば、その気高い尊厳と品格、心の中にある素晴らしさ、純真さ、高貴さが無情にも愚弄され、運命に押し潰され、喪っていくかのようです。
また、日本のAVは女優が佳境に達したときにあげる声も特徴のひとつです。
興奮と生理的な衝動から抑えきれずあげる声ですが、これもまた見方を変えてみれば荒涼とした現実に打ち砕かれる悲壮な、個としての人間の魂の叫びに聞こえてきます。
言うなれば日本のAVは「老人と海」。権力や命運がどれほど私を虐げることができたとて、私があげる呻き声まで奪うことはけしてできません。
この世に生まれたことの意味は、ただ「呻く」ことなり。