HEAVEN

―広州日報―
広東省肇慶市封開県江口鎮に住む6歳の女児、小媛(仮名)の背は、その半分ほどが青黒い痣で覆われ、肌理は粗く、長い毛が生えています。

こうした小媛の症状は生まれつきのもの。背から臀部かけて、脛、肘などにうすく痣があった小媛でしたが、医師による検診は、とりたてて健康上には問題がないということでした。
両親は最初、先天母斑の大きなものと考えていたようです。しかし半月ほど経っても痣はいっこうに褪せず、それどころか面積が拡がり、濃い毛が生えてきました。
痣の部分は発汗できないようで、自分でも気持ち悪いのか手でよく擦るため、皮膚が傷つき瘡蓋ができます。まるで豚の皮のよう、両親は嘆きます。

ここ数年で、小さな黒子にも似た痣が小媛の顔や腕に出はじめました。近所の子供たちは容赦なくならかいます。小媛は人前では滅多に泣きませんが、授業の合間に他人のいない場所でこみあげた涙を拭うようになりました。
そんな小媛が憧れるのは背中の大きく開いた吊带裙(キャミ)を着ること。夢でもいつも自分の肌が真っ白になったときのことを見ているようだと語るのは小媛の母親です。

暮らしもそれほど豊かではありませんが、母親は小媛の写真をもって、このほど肇慶市にある皮膚科の病院を訪ねました。
羅中権医師の診断によると先天性巨痣、あるいは獣皮様痣。良性の腫瘍で遺伝的なものと考えられるそうです。ただ、小さいものはレーザーで焼くことができますが、小媛のように面積が広いと手術でとり除いたとしても、6歳とい年齢からいくつものリスクをともなうそうです。

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