HEAVEN

―浙江在線―
満員の乗客を尻目に公交車(公共バス)の運転手が客とケンカ。それをみた乗客の女性が勝手にバスを動かし、自宅近くのバス停まで運転するというさわぎがありました。

10日付けの浙江在線によると、女性が運転したバスは杭州杭鋼を運行する528路線のバスで、さわぎがあったのは今月8日のこと。現場に居合わせた乗客のひとり、何さんの話によると、この日、バスは事件がおこるまではいつもどおり正常に運行していたといいます。

ところが、楊家村のバス停で乗ってきた男が、切符を買おうとせず、運転手が注意したところ、おれは会社の人間だから切符はいらねえだろと反論。このため運転手は席から離れてバスを下り、男と口論をはじめました。
言い争いは何さんによれば5、6分。待ちわびた乗客たちから不満の声があがり、運転手に早くバスを出すよう要求しても、いっこうに取りあう気配はありません。すると、ひとりの女性が運転席に自分の荷物を放り込み、まわりの乗客に向かってこう叫んだのだそうです。「あんたたち、誰も運転しないっていうんなら、あたしが運転するわ」

何さんをはじめ乗客たちが呆気にとられるのにも意に介さず、女性は運転席につくとアクセルを踏み、ハンドルをまわしてバスを発車させました。
女性が運転したのはバス停2つの距離。そこが下りる予定のバス停だったのか、女性はバスを停めると運転席から出て、ひとりでさっさと下りていったといいます。

残された乗客たちは、文句をいうでもなし、喝采するでもなし、ただ狐につままれたような表情でバスから下り、あわてて後を追っかけてきた運転手がバスを見つけたときには乗客はひとりも残っていませんでした。

運転手の顧さんはこの528路線を運行するようになって3年目。運転に関してはベテランの乗務員だったようですが、「原因は男が切符を買わないということにあったにせよ、持ち場を離れるべきではなかった」と反省しているそうです。
(画像は谷歌(グーグル中国)で「公交車」の図片検索すると、やたらに出てくる胸の谷間の盗撮画像)