2008.08.29 (Fri)
「形成外科学の父」ハロルド・ギリスが処置した、いまから90年前の世界初の顔面皮膚移植
世界で初めて顔面の形成手術を施された男性の画像が、ロンドンのアーチスト、パディ・ハートレーによって公開されました。
映っている男性は、第一次大戦当時英海軍の水兵だったウォルター・ヨウ(Walter Yeo)さん。
1916年5月31日、戦艦ウォースパイト(HMS Warspite)に乗艦していた当時27歳のヨウは、同大戦中最大の艦隊同士の交戦となったユトランド沖海戦で砲兵をつとめ、ドイツ艦隊の砲撃をうけて負傷しました。
深刻な火傷を負った顔面は、両目の上目蓋、下目蓋をともに損なうという重傷。しかし幸運にも後に「形成外科学の父」とよばれるハロルド・ギリス(Harold Gillies)の診断をうけたヨウは、それまで縫合されるだけだった顔面創傷への新しい処方、皮膚移植を施されることとなります。
西部戦線で軍医をつとめたギリスは、兵士たちが露出している顔面の損傷を多くうけることを塹壕戦の経験から知っており、帰国して後、ケント州シドカップのクイーンメリーホスピタルに専用病棟を設け、専門の治療をはじめたばかりでした。
ヨウの状況を見たギリスは、ヨウの肩から移植用の皮膚を切除、顔面に癒合させるべく試みました。この最初の移植術は「tubed pedical」とよばれたそうです。
この後の詳しい経緯は長らく不明でした。ヨウに関していえば、1938年にプリマスにある海軍病院を訪れたという記録があります。そして所見では「皮膚が癒合し、改善しつつあるも、なお状況は深刻」という記述が残されています。しかし大方のカルテは行方がわからなくなっていたのです。
今回の画像の発見は現在から90年も前におこなわれた皮膚移植が着実に成果を示しつつある過程を写したもので、ハートレーがヨウの家族を捜し当て、見いだしたものだということです。
それにしても皮膚移植の歴史も、元は戦争での負傷者を治療することから始まったとは、銭さんではないですが皮肉なものですね。人間同士傷付け合って、その傷を治す試みが結果、医療技術の進歩に繋がったわけですから。。
今は信じられないほど進歩してるなぁ
尚、形成、整形外科手術がうまいのは中東の医者だそうです。紛争が多いから?
その削がれた鼻を手術で治してくれる良いお医者さんがいたと聞いたことが
この人、元は男前だったのでは。
思い浮かべましたが、まぁ、命が助かったのが不幸中の幸い
なんででしょうか。
無責任な感想ですかね。
昔の日本のあれ・・・・ なんだっけ。。。
あれに似てる
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ですがその反面戦争というものをきっかけに(軍事目的や戦争被害の復旧など)人間は技術を爆発的に進化させてきました
決して戦争を認める訳では無いのですが戦争なくして文明や技術は発展しなかったでしょう、けれど戦争がなければこんな悲惨な死人や負傷者が大量に出なかったのも事実でしょう、争いがある限り人類は発展し続ける発展し続けるから争いが起きる・・・・・・・・・・むずかしいですね・・・・・・人類が存在する限り永遠に解決できない問題なんでしょうかね・・・・・