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2007.11.08 (Thu)

The Tree Man―幹のような四肢をもった男性

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Sunday Mirrorほか―
まるで大地に根を生やしたような足、ごつごつと木の幹のように節くれ立った腕から、男性は村では「The Tree Man」と呼ばれ、誰一人知らぬ者はいません。

男性の名はデデ。インドネシア、バンドンに住む36歳で二児の父です。
「そのうち顔まで覆われるんじゃないかという恐怖はあるよ。目が見えなくなって、口も塞がれてって…ね」。こう語るデデが、自分の体に最初の異変を感じたのは15歳のときでした。
職場の建築現場で膝を切り、そこに疣が生えてきたのです。疣は瞬く間に成長し、落ちる様子もありません。心配になったデデは医者に診せ、とりあえずはその疣をとってもらうことにしました。しかし、疣をとった後、腕にそして顔にと同じような疣が生えてきました。

二十歳のとき、既に結婚していて二人の子供がいたデデですが、成長する疣に妻は怖れをなして子供をおいて逃げだし、デデは工具が持てず、間もなく解雇される羽目に陥ります。日常の全てが人の手を借りるようになり、子供二人を養わなければならなくなったデデは、家族や友人の助けでようやく食えているといった状況でした。

訪れた病院では医者を唖然とさせ、レーザーで疣を焼いてもみましたが、成長する疣にたいして効き目はありませんでした。そんな彼に興味をもったのは、米メリーランド医科大学の皮膚科に籍をおくアンソニー・ガスパーリ医師です。
「まったく、こういっちゃ何だが、彼には魅了されたね」。こう語るガスパーリ氏は、デデの疣を調べ、これが、ヒトパピローマウィルス(HPV : human papilloma virus)の仕業であることを見いだしました。
加えてデデの体には、免疫システムが正常に機能していないことを見いだしたガスパーリ氏はなんとか彼の処方をと、現在、研究に取り組んでいます。

「子供にだけは同じ目にあわせたくないんだ」。デデは祈ります。


まるでモップのような手足をもった男性
まるで樹皮のような手―疣贅状表皮発育異常症?

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