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2007.07.29 (Sun)

まずはケンカの仲裁でこしらえた水腫の治療―吉林省の象面人男性

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―城市晩報―
こちらは吉林省の公主嶺市響水鎮に住む「象面人」男性、耿立波さん(30歳)。あだ名は「老黒」。
右の額に大きな肉腫があり、垂れた目蓋は両目を覆い、鼻、口、顎は突出し、長く伸ばした髪は後ろで結わいています。髪を伸ばしているのは顔を隠すため。肉腫に阻まれた目は見えません。

母親の陳香雲さんによると、視野が狭まっていることで7歳のときに診察をうけた耿さんは、先天性緑内障と診断を下されました。さっそく手術をうけた耿さんですが、術後、額が膨らみ始めたかと思うと、急速に顔面を肉腫が覆い、変容。21歳には垂れた肉腫が目に被り、ものを見ることが出来なくなったといいます。
陳香雲さんは息子を家のなかで静かに過ごさせてやろうと外出時には必ず鍵をかけ、耿さんがとつぜんの訪問者に煩わせられないようにとの気遣い。しかしながら隣近所の人々とは世間話だけでもさせてやりたいとの願いもあって、耿さんの望む限りの付き合いはさせているそうです。

「見知らぬ人には出来るだけ会わないようにしているよ。まずは僕を見ておどろくだろうし、次いで笑い者にするからね。みな同じさ。まるで珍しい動物を見るような目で僕を見るのがわかる。でも僕も人間なんだよ。人としての尊厳だってある」
記者にこう訴える耿さんは、胸のうちで何度泣いたかわからない、妻をめとり、子供をもうけて、ごく普通の暮らしがしたいとも述べます。

二週間ほど前に、耿さんは村人のケンカの仲裁に入りました。このときに棒で殴られた耿さんは、額に指頭大の皮下出血をこしらえました。ところがこの皮下出血が揉めば揉むほど大きくなり、心配した母親の陳さんは耿さんを伴って吉林大学の脳外科に診せにいったそうです。
検査の結果は、皮下出血による顔面浮腫。なおも膨らみ続けていたので入院加療させるべきと告げられました。しかし「象面」のもととなっている神経繊維腫については、治療費との兼ね合いでまだ治すかどうかは決めてないそうです。少なくとも30数万元を要する手術は脳外科だけではなく、整形外科など多くの医師の立会診察をもとに総合的にプランが練られ、術後も数度にわたる整容手術と多くの難関が待ちかまえているのです。

しかしこうして「象面」に限らず、奇病が報じられるたびに思うのですが、メディアに載れば必ずといっていいほど篤志が寄せられ、病院側も手術費用を無料にしたりといったバックアップがなされるのは、中国のひとつ、いい面かもしれません。目を瞑ったままに報じない日本のメディアに比べれば。


HEAVEN 象人

Tags : 象面人・獅面人 | 頭蓋・顔面の疾患 | 吉林省 |

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