2015.08.28 (Fri)
Opened Mic

我孫子武丸の『殺戮に至る病』をちょうど読み終えて、うーんんん、最後の方、青山のホテルでトリックが分かってしまってちょっとがっかり。
ええと、この一か月は奥田英朗に凝っていて、『ララピポ』、直木賞を獲ったドクター伊良部の三部作。『東京物語』『純平、考え直せ』。浅田次郎の『椿山課長の七日間』『あやしうらめしあなかなし』、間に「太宰治全集」を読んでいます。ペースとしては細切れの時間すべて費やして、一か月12,3冊くらいでしょうか。
AmazonからダウンロードするのはKindle本で1冊500円ぐらいと決めていますので、月だいたい6,000円の贅沢。もっともお金をかけたくないと思えば、Chromeで無料アプリの「えあ草子」をダウンロード、デスクトップの大画面で青空文庫を楽しむという手もありますよね。何にしても本を読むにはいい季節、いい時代になってきました。これはオススメ!って本がありましたら教えてくださいね。
さてOpend Mic。どうぞ気軽にご参加を。
鈴木英治「忍び音」ですかね。
信長物はなるべく読むようにしています。
この2冊が終わったので東野圭吾のガリレオシリーズを読み直しています。
トリックの謎解きが面白いです。
最近読んだ本は「子供を殺してください」という親たちです。
ノン・フィクション作品で、現代社会を浮き彫りにした
リアルなものです。
大容量のタブレットなら自分の本棚を持ち歩くようなもので。CDコレクションと本棚を持ち歩き、動画も見られるなら、ネット環境とタブレット一枚でどこでも引きこもりが可能になります。モバイルの引きこもりというのは相反する概念ですがそれが今や簡単に出来る。素晴らしい世界です。
ああipadminiが欲しいなぁ・・・・
ここ数年読んだ中で(読書家ではありませんが)いちばんガツンときたのはミシェル・ウェルベック。
Kindleいいですね。読みたいと思った瞬間既に読み始めてるくらいスピーディですよね。なんて便利な世の中。
この人の作品はだいたい好きかも
日本らしさも東京らしさも感じない。パクリ疑惑がどうのこうのではなく、プレゼン用の羽田国際線の写真にネットで拾ってきたものを使うというこだわりの無さは、本来職人だというならプライドが許さない行為のはずです。
職人が根性を捨てれば、それはバイトの作業員以下です。いや日本人はバイトだって金もらったらプロだと。その責任感に支えられてきたのが今の日本だと思うのです。まあ手抜き工事も数々見てきたので全部が全部プロフェッショナルとは言いませんが。
その手抜きがオリンピック・パラリンピックのマークを作ってる。どうにも怒りを感じるのです。
そして未だに競技場の建設は文科省が主導です。安部首相はついにダイレクトコントロールを始めましたが建築物の素人の文科省にあんな建築物が出来るわけ無いのです。今からでも国交省に頼めよ。
韓国並みとは言わないが。このままでは大して変わりなくなるぞ。
このサイトの感覚だと開高健ですかね。『オーパ!』が有名ですが、『生物としての静物』『最後の晩餐』など味わい深い渋さがあります。
吉田健一もお薦めです。「時間」「舌鼓ところどころ」「煉瓦の中」「怪奇な話」「私の生物誌」等々。
フランス文学なら渋澤龍彦訳のユイスマンス「さかしま」「彼方」ですかね。
橘外男、香山滋、なんかもイイですね。
「刑務所の王 井口 俊英」
プリズン・ギャングのボスの一生を綴った本。アメリカの暗部が見えてくる
「モグラびと -ニューヨーク地下生活者たち ジェニファー トス」
NYの下水道、閉鎖されたトンネルや地下鉄で生活する文字通り底辺の生活の話
「心臓を貫かれて マイケル ギルモア」
死刑囚ゲイリー・ギルモアの生まれから処刑後の全てを書いた本。長めだが文章が上手くスラスラ読める
沢山の要因が積み重なって犯罪が起き、裁かれ、沢山の人に傷跡を残していく恐ろしい話
「ナショナル・ストーリー・プロジェクト ポール・オースター編集」
アメリカのラジオ局に送られてきた読者の話を纏めた物、一つ一つが短く2ページから数ページなので手軽に読める
楽しい話・怖い話・悲しい話・奇妙な話、事実は小説より奇なりを感じる本
海外SF小説でありがちな、難解な説明も無く、
技術者でない主人公が単独火星で生き抜く話です。
小生映画の方は見ていませんが、
普段SF小説を読まない人にもお薦めです。
月に一度はこうした読書好きのためのフリートークを設けてみたいかななんて。その時はどうぞお付き合いくださいね。
わたしはといえば現在、太宰の全集をひたすら読み進めているところ。『ヴィヨンの妻』や『お伽草子』などを腹を抱えて読みながら、一方でたかだか半世紀の間に漢詩などを基にした美しい日本語の語彙が著しく減っていることにやや悄然。
話は変わるのですが、BSの twelve TV で毎週土曜日、「渥美清の泣いてたまるか」を放映しているんですね。で、現在の放送コードに引っかかる。「バカ」だの「キチガイ」だの「土方」だのそういった言葉はすべて消されていますので、下手をすると役者さんのひとつの台詞まるごと音声が消されるという事態に陥ります。
おしでめくらでつんぼでびっこ(言葉が不自由な人、目が不自由な人、耳の聞こえない人、足に障害のある人)で何が悪いのさ。夫はハゲでデブでてんかん持ちで土方であたしは看護婦(ハゲ、デブ、土方、看護婦―不快用語)で何がいけないのさ。少なくともお天道様のもと、働いてはいるんだからね。…そんな物語が普通に書ければねえって。
バカくせえwww
ミステリーばっか読んでますが、叙述トリックは事前に叙述トリックってわかってても、いつも全然気づかないんですよね。
気づけたのはせいぜい「アクロイド殺し」くらいかなぁ。
ちなみに個人的におすすめの作家さんは鯨統一郎です。
代表作に「邪馬台国はどこですか?」やタイムスリップシリーズがありますが、超個人的オススメは「九つの殺人メルヘン」!
ミステリーのトリックパターン9種類を無理やり詰め込んだ連作短編です。
鯨統一郎ならではの語り口で、どうでもいい事もたくさん書いていて読んでいて普通に楽しいです。
でも『殺戮に至る病』は、被害者の乳房と女性器を抉りとる場面で、たとえば芥川賞を獲った花村萬月の『ゲルマニウムの夜』くらいの執拗な描写があれば、まったく違った作品になったのではないかと。ちょっと残念です。
ルーシーブラックマン事件の真実。
考えさせられます、
『ブラックダリアの真実』(上下)スティーブン・ホデル
の上巻は読んでいて背筋がゾクゾクするぐらい怖くなります。
アイズワイドシャットの秘密の館の門番ぐらいの迫力でしょうか。
やっぱりミステリーに重きを置いたのかもしれませんね。
個人的には同氏の「探偵映画」などもミステリーとしては独特の設定で面白かった記憶がありますね。
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ちょっと古いけど「延長戦に入りました」毎年読み返してます。