2015.05.13 (Wed)
刑務所から持ち出した夫の精子を使って妊娠する女たち―ガザ
―国際在線、IBTimes―
ハナ・アル・ザーニンは、投獄された夫、ティマーとは2006年を最後に会っていません。けれども彼女は昨年、ティマーの子供を産みました。2年前に刑務所からこっそり持ち出したティマーの精子を使って妊娠したのです。
二人の息子ハッサンは、2014年1月に生まれました。ガザで初の「プリズンベイビー」は、イスラエルによる50日間の砲撃で崩壊した街、バイト・アヌーンで育てられています。
ティマーは殺人未遂幇助およびイスラミック・ジハードのメンバーだったことでイスラエルの法廷で有罪判決を受け、12年の懲役を言いわたされました。イスラエルはティマーが逮捕された時点で妻のハナの面会を禁じています。
詳細は明かされていませんが、ティマーの精子は同じく投獄されているハナの弟の幼い息子が着ていたジャケットに包まれて持ち出されたといいます。イスラエルの検問をすり抜けたティマーの精子は6時間かけてガザのラボに運び込まれ、人工受精を経て胚をハナの子宮に着床させました。
ハッサンはガザで生まれた初のプリズンベイビーですが、イスラエルの刑務所から同じ手口で持ち出された精子ですでに6人の女性が妊娠に至ったといわれています。
「1967年から、75万人のパレスチナ人がイスラエルに捕まり、長期にわたって服役している」。人工受精を介助したラザンメディカルセンターの医師、セーラム・アブ・カイザランは言います。「家族の苦しみを解放してやるのが我々の仕事だ」。
一方でイスラエルの刑務所の広報担当者は「セキュリティと訪問者に対する規則を乗り越えてこうしたことが起こるとは考えにくい」と述べています。
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すくすくと成長することを祈るばかりです。
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