2012.01.05 (Thu)
『異国風情』 中国女大学生北朝鮮留学実録 - 2

承知いたしました。それでは…。
飛行機から降りて荷物を受け取る。ベルトコンベアはあるにはあるが手動だ。係員が3人ついて荷物をまわしている。非効率なことこのうえない。機械化は遅れている。
荷物の検査は比較的雑だが、ノートを含む持ち込んだ電子機器のたぐいは入念にチェックされる。かといって係員がそれらの機器に精通しているようにもみえない。むしろ興味深げに「これは何だ」と私たちに訊いてくる。
それでも大方は友好的だ。片言の朝鮮語で話しても係員はさほどいらついた表情を浮かべることなく、不愉快な思いはせずに検査は終わった。
空港を出ると留学先の大学別に分かれてバスに乗る。バスは金日成広場でいったん停車する。北朝鮮に入国した者は誰かれ問わず、故金日成主席に詣でなければいけないしきたりがあるのだ。バスを降り、日が沈み、昏くなりかけた外に出て、そびえ立つ金日成の銅像に向かって二列縦隊に並ばされた私たちは、次いで哀悼の意を表することを求められる。
入国後、わずかな時の間に、こうして私たちは「領袖(指導者)」「将軍」といった北朝鮮人の人心に深く刻まれた体制への忠誠を目にすることになる。もちろんこの儀式の最中、大声を上げること、写真を撮ることは許されない。
この後、私たちは中国大使館近くにある抗美援朝(朝鮮戦争で功をなした)英雄の紀念碑にも献花をもって参拝させられた。気温は予想以上に低かった。震えがとまらない。すでに外は闇だ。
【外国人宿舎】
金亨稷師範大学留学生のための宿舎は、平壌市内、大同江(テドン川)の支流が流れる上新洞にあった。付近には西条市場、牡丹市場、北塞商業街、凱旋門があり、地下鉄の駅も近い。生活するには便利なところだ。
建物は八階建て。前庭と中庭があり、中庭には大きな樹が並んでいる。北朝鮮国内では拾うのが難しいタクシーを呼びたいときには受付にその旨を伝えればいいということだった。
各階の部屋数は5つ。部屋にはそれぞれ台所とトイレが備わっている。風呂はない。居室にはシングルベッドにテレビや本棚、机に洋服箪笥が備え付けられていた。床に絨毯は敷いてあるがエアコンはない。冬はスチーム、夏は扇風機が配給されるらしい。
広さとしては中国国内の学生寮よりも広く、自炊も可能だが不便がないこともない。生活の根幹を支えるインフラすべてに問題があるのだ。




たとえばトイレ。断水のない時間帯に左に見える青い大きなペールの中に水をためなければならない。たまった水を汲んでトイレを流す。よく詰まるらしくトイレットペーパーを流すことは禁止。これはここの規則で必ず守らなければならない。真ん中の手洗い器は完全に装飾品と化している。
電気に関しては北朝鮮側が中国人留学生を比較的手厚く扱ってくれているせいか、停電はないということだった。だが実際は、留学して2カ月後、初夏の時分に私たちは不安定な電圧に苛まれることになる。このため夏以降コンピュータを使用することはできなかった。また北朝鮮では各戸ごとに湯沸かし器は備えられていないそうで、体を洗いたいと思えば金を払って公共の風呂屋に行かなければならない。それはこの宿舎でも同じだった。私たちは週に一度、車に乗って蒼光院という風呂屋に通った。
電話は六階に一台あるだけで、しかもたいしてつながらず、電話料金ばかりがかさんだ。
と思ってたら写真見るとえらい年季の入った寮ですな。
写真を見ただけでインフラの酷い状況が伝わってくる。ましてや有線待遇を受けているに違いない中国留学生においておやだ。
肌が敏感な俺には拷問だよ 耐えられなくて3日後には首つってるなこれじゃ
電圧の不安定やら水廻りの不備とかも、自分が以前に住んでいた中国の住宅みたい。
流石というか、面白いというか。
>バスを降り、日が沈み、昏くなりかけた外に出て、そびえ立つ金日成の銅像に向かって二列縦隊に
>並ばされた私たちは、次いで哀悼の意を表することを求められる。
認定された友好国以外の外国人は、日本の空港や港に到着したらある一室に通されて
「私は犯罪を犯しに来たわけではありません。どうか入国を許可願います。」と言わせ、君が代を歌わせる。
その部屋は明治以降の天皇陛下の写真に、現総理大臣に豊臣秀吉などの歴史上の偉人の肖像画や写真が飾ってあり、
おおきく日の丸を掲げ、その下に小さくその人の国旗も飾ってある。
できなければ入国はできず空港または港での滞在となる。
こんな「しきたり」をつくれば、先月の某国最高指導者の葬儀にも向かわせてあげられたのでは・・・
なんてねw
そんなことを思ってしまった年の始まりのタナトスchanでした。
もう続きは無いのでしょうか。
やっぱ上朝鮮も下朝鮮も文化レベルたいしてかわらん。
てか、週に一度は不潔極まりないだろ
俺には無理だ
>126798
お前、どんだけ貧乏なんだよww
この先も楽しみです。
あの国の内情とはいったい??
電圧が不安定・・・というのは幾つか原因が考えられて、発電機の回転が不安定だったり、負荷に対して容量が足りなかったり。いずれにせよ国力そのものの象徴かもしれません。
しかしトイレットペパー流せないって。
どーするのかな。
ドラム缶風呂を近くでやるしかなさそうだなw
ゲームに出てくるさびれた部屋のイメージに似てる
北京、上海はまあまだいいのですが、昆明に行った時は、オール水洗トイレなのにもかかわらず、「どこもかしこも水を流さないでください。」の表示で、便器となりにおいたる缶に拭いた紙を入れるようになっていました。
安心してトイレが出来るのはホテルの中だけ。
結構、観光地のあちこちでもトイレ事情が悪く野糞の後だらけ。
近代化の大きな箱物の影で、このトイレ事情は驚きでした。
それ以上に、マナーというものが中国人にはほとんど無いことにも吃驚。
民度の低さは50歩100歩です。
小奇麗な方なのかしら・・・普通はもっとひどいけど、なんとか使える建物をあてがたような。
この年季の入った部屋の壁に比べて、置いてあるベッドが妙に小奇麗なのが気になります・・・
そしてお手洗いのこの「装飾と化している」洗面台。これは北朝鮮で作ってるんだろうか
このシンクの形がものすごく浮いてます。
普段こうやってじっくり見る機会がほとんどないので、床の斜め具合や、キッチンの扉の取っ手、
とにかく細かいとこに目が行くけれど、仮にこれで「いい方」だとしたら普通のおうちはどれだけ
すごいのんかが想像できそうです・・・
トイレに紙は流さないって・・・じゃあ手で拭くのか、と一瞬思ってしまいましたよ・・・
(それはそれで違和感があまりわかなかった)そしたら他の方が「拭いた紙を捨てるゴミ箱がある」
とおっしゃってるではないですか。悲鳴もんです・・・
北にトイレットペーパーが存在するってことに驚いた
でも新聞紙とかちらしの切れ端が混ざった質の悪いものなんだろうな
一般人は水洗いかな?
オブジェの手洗いの蛇口の高さが不揃いなところが教養の低さを物語っていると思った
これだけガラス窓が多いといくらスチームが入ったって冬場は相当冷えそう
広さだけはあっても暮らしたくはないですね
配水管が細いので詰まりやすく、管を広範に渡って取り換えない限りは無理なんだそうで
極東アジア以外でも便所バケツ方式は多いです
日本はすごいんです
コレぐらいなら良い方ね
どんだけひ弱なんだよ。
現在は火力発電2基とも止まって自家発電を備えた建物か発電機以外ダメとか記事で読んだ
核関連施設で事故があったとかいう噂でウォンがさらに下落してるし
北が暴走するのも遠くなさそうですな
20数年位前に聞いた話。
中国に行っておなかを壊してしまい、公衆トイレに入るも、
「ん~、まだ大丈夫」と青い顔で答える友人。
それを数回繰り返し、ホテルまでがんばったそうな。
下痢をしていても便意が失せる中国のトイレ、恐るべし。
そして、ありがとうございます。
とても興味深い内容です。
日本でも、山小屋なら、トイレはぼっとんで、しかもペーパーはトイレに落とさずに脇のごみ箱に捨ててくださいっていうところはよくあります。
トイレットペーパーは水に溶けるとはいっても量が多いと溶け残り、環境に悪影響を与えるからだそうです。
登山で縦走しながらいくつかの山小屋を泊まり歩くときは、そういう宿ばかりなので慣れてしまえばどうってことないです。
お風呂も一週間入らなくても大丈夫!
下山してから入る温泉の気持ち良いこと。
最近流行りのオシャレでかわぅい~山ガールたちだって、登山中はそんなトイレ使って、下山までお風呂も我慢しているはずです。
ただ、それも一週間程度のイベントだから我慢できること。
これが、長期滞在となったらやっぱり嫌だなぁ。
しかも、山の中ならそれなりに馴染むけれど、普通の学生生活でそれじゃあ、耐えられないだろうなぁ。
ともあれ、
日本人はちょっと異常なほど清潔好きだなとは思うけど
きれいな方が、汚いよりはいいでしょう。
学生寮これでもきれいな方なんかなぁ、怖いな
バケツの水の量が半端無いな、表面張力込か?
自炊可能かもしれませんが、お湯を沸かすぐらいしかできないのでは?
それより冒頭の、
>ベルトコンベアはあるにはあるが手動だ
に目玉どっか行ったw
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