2011.06.21 (Tue)
6歳から54年間の生涯を素っ裸で過ごした台湾の男性が亡くなる―台湾

6歳から54年間の生涯を素っ裸で過ごした台湾の男性が死去。納棺時には54年ぶりに衣服を着けられ、荼毘(だび)に付されました。
この男性は、生前「脱褲栄(ズボンを穿かない栄さん)」と呼ばれた台南市安定区に住む李木栄で、8日に脳卒中で倒れたまま病状が回復せず、12日の晩に亡くなりました。享年60歳でした。
李木栄がかかった病気は元記事からは不明ですが、痛みから家族が服を着させてもすぐ脱いでしまい、年を重ねても裸のままで、ついには村人から「脱褲栄(ズボンを穿かない栄さん)」と呼ばれるようになっても依然として服を着ることはなかったといいます。
また後遺症からか、李木栄の知能は5、6歳児の程度で止まってしまいましたが、力は強く、サツマイモを育てることで以後の生計を立てていました。また礼儀正しく、モラルもあり、素っ裸でも小便をするときなどは他人に見えないところを探して足していたといいます。
李家名義の不動産は数多くありましたが、李木栄名義の土地は2ヘクタールほど。それでも兄と共同所有する300坪の土地の資産価格は5、6千万台湾元(1億4,000万円から1億6,600万円)の価値がありました。
8日に脳卒中で倒れ、12日の深夜に亡くなった李木栄の遺体には、54年ぶりに服が着せられ、18日の告別式には多くの村人たちが別れを惜しんだということです。