HEAVEN

黄によると、高速を走行中、前方に何かを引っかけたまま走っている吉普車（ジープ）を発見。近づいて見たところ、人間が引っかかっていることを知り、ひどくおどろいて警察に通報するとともに、クラクションを鳴らして停車を促したといいます。ところが吉普車は加速し、いっこうに従う気配がないため、これを追跡。吉普車が向かった翔安馬巷の出口で車を後ろに着けると料金所の職員に協力をもとめて車を遮りました。
それでも最初、吉普車の運転手はなぜ停められたのかわからない様子で、怒りをあらわにしながら車から降りようとはしませんでしたが、下車した後に人を引っかけていたことを知ると目を疑っていたということです。

その後の警察の調べで、15日夜７時ごろ南平から沈海高速に乗ってきた福建省南平市に住む沈という男性がとつぜん道路上にあらわれた人影にブレーキが間に合わず、人身事故を起こし、引っかかっていたのはこの事故の被害者だったことがわかりました。沈は事故後、現場に車を駐め、警察に通報し、非常用標識板を立てて待ちましたが、肝心の被害者の姿がどこにもなく、高速交警の取り調べを受けているうちに翔安馬巷の料金所から高速交警に連絡があったということです。

事故は沈の車が最初に被害者と衝突。被害者は隣の車線にはね飛ばされました。ここで100メートルほど後ろに付けていた吉普車は沈の車が急ブレーキをかけたことで車線を変更し、偶然車体にもぐった被害者の体を30キロにわたって引きずっていたものと思われるということです。