2011.03.27 (Sun)
Schienenzeppelin

―Wired、Wikipedia―
画像は、シーネンツェッペリン(Schienenzeppelin)、もしくはレールツェッペリン(rail zeppelin)とよばれている第二次大戦前のドイツの実験軌道車両です。
設計および開発は1929年、ドイツの航空機エンジニア、フランツ・クラッケンベルグによってなされました。
推進力は後部にあるプロペラ。最高速度の230.2km/h(143.0mph)はいまだ、ガソリンで走った鉄道車両の記録となって残っています。
試作された車両は1両のみ。後年プロペラの枚数を4枚から2枚にしたりと手が加えられましたが、安全面で不安があり、実際に運行されるまでには至りませんでした。実験車両は1939年に陸軍に徴用され、解体されました。

ガソリンエンジンでプロペラを回して走る車両としては、ロシアのエアロワゴンがさきがけでした。しかしドイツは空力を重視し、当時人気だったツェッペリン飛行船のデザインをも取り入れ、オールアルミ製のシャーシは20.3トンという軽量化を達成したそうです。
乗車定員は最大で40人。1931年5月21日に初めて200km/h(120mph)を超えると一般市民に公開され、一カ月後の6月21日には230.2km/h(143.0mph)の最高記録をカルシュタット-デルゲンティン間で打ち立てました。
この記録はガソリンエンジンに限らず、1954年まで鉄道車両における最高速度記録を保持しました。
内装はバウハウス様式の質素なもの。エンジンは当初6気筒の航空機用エンジン「BMW IV」が載せられましたが、やがて、600馬力12気筒の「BMW VI」に換装。プロペラはトネリコ製の固定ピッチで、ダウンフォースを得るためにプロペラの駆動軸は水平線から7度傾けて設置されました。エンジンは1934年には「Maybach GO 5」に換装されています。

シーネンツェッペリンが運用には不成功に終わった理由は、乗降客で混雑した駅構内でプロペラをまわすことの危険性、その独特な構造から他の車両を連結するのが難しかったこと、プロペラの推進力だけでは急勾配の坂は上がれなかったことだといわれています。
回転部が露出しているのは危険だし、上り坂での推進力に疑問があった。
このあいだJR東日本の設計部門を訪ねたとき、落ち葉がレールに落ち、
雨などで濡れて濡れ落ち葉になったときに、車輪が空回りしやすく、
上り坂で困っていると聞いた。
21世紀だというのに。人類の挑戦はまだまだ続く。
良いエンジンを作れる国が世界を引っ張った時代だナ・・・、
我日本も追いかけたよね懸命に・・・。
1930年代にはとても見えないな。
洗練されたスタイリッシュなデザインに、
そのスピード。
ドイツの技術力はんぱねえな。
ありがとうございます(/・ω・)/
むしろ、飛行機のエンジンを流用できるお手軽開発だったんでは?
ヒンデンブルグ号もスゴかったけど
実用化したら大惨事になってたかもね
小さい羽根付けてモノレールみたいに少しだけ浮かしたらもっと早くなるんじゃね?
プロペラによる後方気流により翼に揚力を与えやすくなり、飛翔に有利だから。
ただし、プロペラの固定に不具合が発生するとプロペラだけ前に吹っ飛ぶ。
後方に付いている場合は固定に不具合があっても安全マージンが大きい。
乗り物の効率というのは全て摩擦との闘いと呼べる。
自動車の場合はエンジン内部の摩擦から闘いが始まっている。
ボディがレールから浮いた場合、水平方向への移動については摩擦上は好条件。
だが列車の場合はレールに接する車輪の形状がとてもよく考えられていて、
車輪の内側・外側の径の違いによりカーブが曲がりやすく設計されている。
そのためにも列車はレールにしっかりと乗る必要がある。 停止のためにも。
乗り物の大切なことは進むことよりも、止まることなのです。
プロペラつきの車両はスカイ・キャプテンにでも出てきそう

吊り人さんの話を読んでいたら福知山線の脱線事故を思い出しました。
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