HEAVEN

―城市晩報―
酒に酔って友人を刺し殺した男が、遺体の肉片を犬に与えていたことがわかりました。

この男は、吉林省松原市前郭県八郎鎮冷家村に住む林志才（38）で、現在、妻とは離婚、９歳の息子といっしょに暮らしています。
事件がおこったのは先月27日のこと。林は同い年で普段からの遊び仲間、姚力とこの日も朝から酒を飲もうと肴を用意して待っていました。
姚力が訪れ、午前10時にはすでに２人とも白酒をしこたま飲んで出来上がっていたといいます。ところが林が続けてビールを姚力に勧めたのに対して姚力が断ったことから口論となり、殴り合いの喧嘩となりました。
９歳の息子が見ている前で尖刀を持ち出した林は姚力を刺殺。遺体を前にしてようやく我に返った林は恐れおののきました。

林は遺体を隠そうと息子をよんで「おれは頭を持つからおまえは足を持て」手伝わせますが、息子は怖がって動きません。とりあえずひとりでなんとか遺体を倉に運んだ林は、トウモロコシなどの茎を上に被せてその日は寝ました。

翌日、姚力の家族が林の家に姚力の居場所を尋ねてきましたが、林は知らないと答えています。しかしいずれバレると思った林はこの日の深夜、姚力の遺体をバラバラにしました。切り分けた遺体は麻袋２つに詰めましたが、このとき子犬がうるさく吠えたため、遺体の一部を放って食べさせたということです。

事件が発覚したのは29日のことでした。逃亡を企てた林はこの日、実家に金の無心に訪れました。ところが父親は、普段から職にも就かず、ブラブラしている林の頼みを断ります。「金、貸さないんなら殺すよ」と林。身の危険を感じた父親はこっそりと警察に通報しました。

自宅へ家宅捜査が入り、犯行が発覚した林は故意殺人の容疑で捕らえられました。９歳の息子は親戚が預かったということです。