HEAVEN

さて、話をかえて、月をまたいでしまいましたが月締めのご挨拶。
たくさんのアクセス、ならびに記事を取りあげていただいたサイトの皆さま、そしてなにより日々アクセスいただいたご常連の皆さま、ありがとうございました。また今月もご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

また遅くなりましたが、介護についていろいろな情報および励ましのお言葉をいただきありがとうございました。
ちょっと専門的になりますが、介護度5はもとよりIVH（中心静脈への高カロリー輸液：通常は鼠蹊部から1400kcal／日ほどの点滴をおこないます）をおこなっているため医療区分、ADL区分ともに最高度の3で変形性脊椎症まで起こしていることが判明。もう素人の手にはとても負えませんので医療病棟を探している状況、といったところでしょうか。

でも政府の政策で医療区分の低い患者さんはどんどん自宅介護に向かわされているようなんですよね。医療行為を必要としない患者は今までは介護病棟という、特養よりいくぶん高めなものの民間ホームに比べると安い施設があったのですが、それも来年以降は廃止に向かうということ。
つまりはケアウォーカーを多くするから、金のないやつはたとえ寝たきり、胃に穴をあけて大小便を漏らしっぱなしでも自宅で介護しろというお達しなのです。

認知症末期で誤嚥性肺炎をくり返すと、嚥下評価を経て末端点滴、次いでIVHが施されますが、たとえば医師の勧めでIVHからPEG（胃ろう）に移行すると経管栄養補給は医療行為ではないとされ、そのままいけば自宅介護になりますが、IVHのままだと医療区分はスモン病などと同じく3。転院を受け入れる医療病棟側でも区分が高ければ高いほど診療報酬が高く得られますから早く見つかるというお話です。
また、医療区分が高ければ、病院側が入院初期の診療報酬を得たいばかりに３カ月ごとに転院させるといった悪弊にも見舞われず、そのままターミナルケア（終末期医療）に移行させる医療病棟が多いこともうかがいました。

医療費ですが、PEGを施して自宅で介護するとすると経管栄養剤が月5万、空気圧で寝返りをうたせることのできるベッドがレンタルで月1万、プラスおしめ代が月1万といったところで、平均余命は4、5年。
医療病棟は入院費が月20万ですが、IVHのままだと平均余命は半年から1年。トータルにすると安いですがこればかりは寿命ですからわかりません。本人のQOL（クオリティオブライフ＝生活の質）を考慮したうえでPEGなどの延命処置を施すかどうかはそれぞれ家族の問題だと思います。わたしには選択の余地はなかったのですが。

ということで少し落ち着いた分、更新数は少し増えるかも、ですね。そんなところで今月もよろしくお願いいたします