2010.07.21 (Wed)
「神樹(Tree of heaven)」=スペルマツリー

―Toronto Star―
「神樹(Tree of heaven)」とも呼ばれるこの木に対して、ローレイン・ジョンソンは容赦なく言い放ちます。
「そう、まちがいないわね。これは精液の臭いよ」
背が高く、先の尖った葉を茂らせるこの「神樹」はダウンタウンの舗道に沿って並び、公園をなかば覆い尽くして裏庭を占有します。そして6月中旬から7月中旬まで、花を咲かせる時期に刺激的な臭いをあたり一帯にまき散らすのです。
大方の人々はそれが何の臭いに似ているか気づいていながら、あえて話題にはしません。
彼女がその臭いに気づいたのは、いまから二十年前、トロントのクリスティ・ピッツ・パークに近い、パーマストンスクエアに引っ越してまもなくでした。「神樹」は街のいたるところにあり、彼女の家のベッドルームの窓の側にもありました。
「ちょうど、臭いのする時期に越してきたのよね」。自著ももつ植物の専門家は言って笑います。彼女が面したベッドルーム・カーマは如何に?
この木の学名は、Ailanthus altissima(ニガキ科ニワウルシ)。英名はTree of heaven。しかしあだ名となると、スペルマツリー、ザーメンツリー、ゲットー(スラム街の)ツリー、そしてツリー・オブ・ヘルと、数限りなく存在するようです。またアメリカ西海岸では、スペルマツリーと一般にいわれています。
原産は中国。北米には200年ほど前に持ち込まれた「神樹」は、最初は園芸用の低木として、姿形もよく、人気があったといいます。
しかし最近では植えられることは滅多にありません。それどころかあまりに生育が早いので悪しき外来種扱いです。雌雄異株で臭うのは雄花。雌株はさかんに種をまき散らします。
「恐るべき量だよ」。トロント大学林学教授、アンディ・ケニーはこう言います。
「コントロールするには、くり返しくり返し根っこから引っこ抜かなきゃならない。それも毎年だよ。引っこ抜く途中でちぎれて地面の中に残ったヤツからももちろん芽が出る」
「神樹」はどこでも根を張って版図をひろげていきます。やせた土地、荒地、路地、舗道のちょっとした隙間からでもお構いなしに、雑草のように。「Tree of heaven」という名にし負うものは、じつにこの肥沃さなのでしょう。
トロント市の樹木保護の業務に携わるマーク・プロクニールによると、「神樹」の扱いには多くの時間を割かれるものの、市民からの苦情は毎年、数件単位だといいます。
「たまに臭いのことで訊ねられたりするくらいさ。臭いについてはビターとか刺激臭とか、みんなそういう言葉で説明してくるよ」
花の季節が終われば、「神樹」から放たれていた臭いは飛び去ります。
「花期は短いんだ」プロクニールは述べました。
芽は弱いんだから
地下に残留した部分から延々芽が出続けるなんて事はないんだし
どうして?
鼻ないの?
無臭の人もいるらしい そんな人は無精子症の疑いもあるとか
こんな祭りとか?
くさーいの。
誰も住んでいないから臭いも気にならないし黄砂問題解決だよね。
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