HEAVEN

メッツァーリスは出生の最中に脳に損傷をうけたことによる脳性マヒに罹っていて、両手両足のコントロールができません。ふだん身のまわりのほとんどすべては秘書あるいは彼の父親が手伝っていて、食事さえも介護が必要だといいます。
しかしメッツァーリスは知能には秀で、コンピュータを駆使することでハンディを補い、大学を卒業、法律の学位を取得してTLCの弁護士という職をみつけました。

訴えのあった日は、秘書が書類を取りにいき、女性とメッツァーリス二人がオフィス内に残されました。もとより動きをコントロールできないままに腕がけいれんしたように肘掛けのまわりを跳ねまわるメッツァーリスは、他人と近づき過ぎるとトラブルを起こすことから、自分でもナーバスになっていたといいます。
女性はメッツァーリスに臀部と内股をつかまれたと告発しました。

メッツァーリスは、女性をピシャリとたたいたことは認めていますが、自分ではさわるつもりはなくセクシャルな意味合いをもっていたことも否定しました。しかしクイーンズ地区の地方検事は女性の訴えをうけ、起訴の方向に動きました。

メッツァーリスの弁護士、ワイアット・ギボンズは地方検事に訴えを扱わないよう求めたことをあきらかにし、「今回の告発は「人間性や思いやりというものに対する見識の著しい欠如」と非難しています。

裁判は6月。しかしメッツァーリスは二年前に女性に一連のメールを送りつけ、その内容は不明ですが、女性がそれに対してナーバスになっていたことを認めています。