HEAVEN

―Mail Online―
英ウェールズ北西、アングルシー島に住むデイヴィ一家は、週に815ポンド（約11万7,000円）もの給付金を受けることから、寝室が4部屋ある家で暮らし、7シーターのメルセデスと11人乗りのミニバスを所有。
生活していくには充分すぎるほど給付金が支給されるため、7人の子の父親、ピーターは仕事を辞めました。しかし妻のクレアはまだ（支給額に）満足はしていないそうです。

「じっさい、ハードなのよ」現在、妊娠7ヶ月のクレア（29）はこう語ります。
「休みはないし、私たちは子供たちに公営住宅（カウンシル・エステート）に住まわせたくないの。生活費は上がるのに支給額は減るし。私の介護手当（Carer's allowance）だって今年はわずかしか上がらなかったし、このところのガソリンの値上げはいったいこれからどうやって生活していったらいいか悩むほどよ。でも、どこかもっと大きい家に移りたいっていう希望は捨ててないの」

給付に頼って生活した方がいいと悟ったピーター（35）は9年前に管理職のポストを捨て、仕事を辞めました。クレアはフルタイムの仕事をした経験はこれまでありません。
夫婦そろって無職でいながら、ディビィの家のリビングには42インチの液晶テレビがあり、月50ポンド（約7,200円）でスカイテレビにも加入、Wiiがあれば任天堂DSも3つ、携帯も4つあります。
1年で換算すれば、42,000ポンド（約603万円）もの給付があるため、彼らは11人乗りのミニバスと7シーターのメルセデスの2台の車さえ所有しているのです。

しかし、給付金で豊かな暮らしができることについて、彼らは感謝の念をもちません。
「納税者の税金が私たち大家族を賄っているということについては、あまり考えたこともないわ。たしかに給付金がなければ子供の面倒はみられなかった。でも子供たちが望むものすべてが手に入るようじゃなけりゃ、私は自分自身自己中だとは思わないし」
「働いている人たちがいて、私たちが給付金をもらえるっていうのも別にお気の毒って気にもならないわ。だって私たちはシステムの中にいるんだし。たんに資格があるってだけの話よ」

ピーターとクレアは13年前にパブで知り合いました。1年後、17歳のときにクレアは最初の子供、ジェシカ（現在12歳）を出産。以後、ジェイド（10）、ジェイミ-アン（8）、ハリエット（6）、アデール（4）、唯一の男の子タイ（3）とメルセデス（2）が続きました。
夫婦は現在、所得補助、住宅手当、幼児税額控除と地方税減免に加え、皮膚病を患うタイのための介護手当と障害者手当を受けとります。

通信販売のオーダーで20,000（約287万円）ポンドの負債をつくり、1年半前に破産申請したにもかかわらず、クレアは昨年、子供たちそれぞれに誕生日とクリスマスあわせて、1人あたり2,000ポンド（約29万円）ものプレゼントをあげるといってききませんでした。
「ウチのサンタさんは気前がいいのよ」こううそぶく元警察官志望のクレアは、いまではテスコ（イギリスの大手チェーンスーパー）で週に160ポンド（約23,000円）も費やします。

クレアの目標は子供14人だそうです。
「働いていようがいまいが、私にどんなにたくさん子供がいたって他人が口出すことじゃないわ。ずっと大家族が欲しかったんだし」