HEAVEN

―SKY News―
夫からテレビのリモコンを投げつけられて妻が死亡した事件の裁判で、加害者の夫に対し懲役3年の刑がいいわたされました。

この夫婦は、ロンドン中部、ユーストンに住む電気技師のポール・ハーベイ(46歳)と元インド駐在のアメリカ外交官、グロリア・ラグーンで、事件が起こったのは今年3月のことでした。

弁護側のジョナサン・ゴールドバーグによると、家でテレビを見ていた夫婦は、ハーベイが前の結婚のときの継子に養育費をずっと支払っていたことをきっかけとして口論をはじめ、怒ったハーベイがラグーンに向かってテレビのリモコンを投げつけました。
しかしながらリモコンは、ゴールドバーグいわく「宝くじに当たるぐらいの確率」でラグーンの頸部の血管に当たって昏倒。狼狽したハーベイが口移しの人工呼吸をおこないましたが、くも膜下出血に至り、その場で死亡したということです。なお2人は事件当時、コカインをやっていました。

「彼は妻のことをとても愛していました。妻もまた輝かしいキャリアを諦めて彼に嫁いだ立派な女性です。被告は自分の手で妻を殺害してしまったことを恥じ、深く悔やんでいます」ゴールドバーグはこう付け加えました。

裁判ではハーベイのみならずラグーンさえも知らなかったウィークポイントが彼女の頸部にあったことが論じられましたが、テレビのリモコンのような堅いものを投げつけるというのは危険な行為で、ハーベイがこの「悲劇的結末」の責を負うべきだとジャイルズ・フォレスター裁判官が述べました。