HEAVEN

―成都晩報―
腹に束ねたソーセージを巻きつけて爆弾だと脅し、レストランで強盗を企てた男が逮捕されました。

この男は何という名の23歳で、14日午後7時頃、遼寧省本溪市にある燉肉館(燉肉は肉煮込み)に入り、燉肉と酒を注文しました。
ところが食事を終えた何はトイレに立つ振りをして調理場に侵入。そこで菜刀を奪うと店の娘を捕まえて首にあて、金を要求しました。これに対して店主は何に突進し、菜刀をたたき落とすと何と取っ組み合いをはじめました。

助けを求めに出て行った店主の妻が運良くパトロール中の警官に出会い、事情を聞いて店に駆け込んだ警官のうち1人が取っ組み合いに割ってはいります。形勢不利と見たのか何はとつぜん上着をめくると、腹に巻きつけた8本の筒を見せ、こう叫びました。「死にたいのはどいつだ！」

束ねられた筒はそれぞれがクラフト紙で包まれ、上には導火線のような紐が見えます。一瞬、店内は静まりかえりましたが、目配せして合図を送った警官2人が何に突進、何はその場で取り押さえられました。
万が一に備えて警官2人は何を店外に連れ出し、空き地で腹の「爆弾」を調べたところ、ソーセージだとわかったということです。

供述によると、黒龍江省蘭西県に住んでいた何は女性と婚約、彩礼(結納)を送り結婚も間近でしたが、急に女性の方から婚約を解消され、彩礼も返されたのだそうです。むしゃくしゃしたという何は彩礼のお金をもって、本溪市に移り、ネットカフェやゲームセンターなどで遊んで一週間で使い切ってしまいました。
窮した何は強盗をするのにあたって、腹に爆弾を巻くことを思いつきました。ソーセージを使ったのは昔、見たテレビの番組からヒントを得たということです。