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―四川在線―
蘭育成のサイトの掲示板で、人の血漿を肥料としたことを暴露した中国ネットユーザが衛生局の取り調べをうけ、血漿を横流しした病院関係者らが解雇など処分をうけるというできごとがありました。

掲示板に「高タンパク」をうたって血漿を蘭の肥料とする方法を載せたのは、ハンドルネーム「來來回回」なる女性。
7日に掲示板にアップされた画像には肥料とした血漿とともにラベルに「成都市血液中心(センター)」と映っていたことから大騒ぎとなり、成都市衛生局が調査に乗り出しました。

画像の血漿のラベルには、2009年10月3日に採取されたもので内容量が150ml、ロット番号まで映っており、調べによるとこの血漿は、採取後、成都市血液中心から県レベルの血液貯蔵庫に入れられ、その後工鉱医院に搬入されたものであることがわかりました。

ところが工鉱医院の輸血科職員が血漿の中に綿状の物質が混入しているのを発見。廃棄処分とすることを決め、それが病院関係者から同じく医療関係者であった女性の夫の手にわたり、女性が使用したものだということが判明しました。

この事件で、女性の夫ならびに廃血漿を横流しした病院関係者らはすでに降格など処罰を受けたといいます。また女性は「こんなに大騒ぎになるとは思わなかった。蘭には高タンパクの肥料がいいと聞いたことがあるので以前は豚の血をやったことがある」と述べています。

血漿が蘭の育成に有効かどうかについては、上海植物園蘭室によると、蘭には根毛がなく養分の吸収には蘭菌の補助を経て消化されるもの。血漿を使ったからといって、その血漿が直接蘭に吸収されることはない。蘭に与えた養分はいったん発酵の過程を必要とするが、血漿は変質する可能性があり、これは却って用土の汚染を生むということです。