HEAVEN

―新華網―
高校に在学している女子生徒800名のうち、なんと115名が妊娠。およそ7人のうち1人が身ごもっている状況下で、学校側は近辺に託児所を設ける計画をたてています。

衝撃的な事実が知れわたり、街全体が動揺しているのは米シカゴにあるポール・ロブソン・ハイスクール。シカゴの他の公立高校でも校内にこれほどの妊婦の数はなく、女子高生の7人に1人という割合がこの街すべてに当てはまる訳ではないそうです。

ロブソン校の女子生徒は、多くの家庭では両親によるサポートがあるものの、なかには公的扶助を申請してもらえなかったり、妊娠していることを知ったとたん、家から放り出された例もあるということです。
校長のジェラルド・モローはCBSのインタビューに対し、こう述べます。
「驚異的な数を生み出した原因はさまざまでしょう。我々はそれを過ちを犯したものとはとりません。どうすれば次の段階に移行できるかどうか、どうすれば妊娠してしまった生徒らを卒業まで導けるかどうかについて考えます」

ロブソン校の向かいに空き家があり、学校側ではこれを修繕して託児所に改装するプランもあります。

統計によると15歳から19歳までのティーンの妊娠率が2005年に比べ、2007年には5%上昇したという数字があります。
しかし、ロブソン校の女子生徒たちにも知らない事実がひとつあります。
モロー校長は母親が15歳のときに生まれました。そのことが彼をして妊娠した女子生徒への理解と支援につながっていることはまちがいありません。