2008.04.13 (Sun)
The Tree Man―幹のような四肢をもった男性―1.8キロ分の疣の切除に成功

―Telegraph―
昨年報道され、世界的に大きな関心が寄せられた「The Tree Man」、インドネシアのデデ・コスワラさん(Dede Koswara ―37歳)ですが、今年の一月より全身の疣の切除手術を開始、このほど、かなり回復した様子が英テレグラフ紙によって伝えられました。
デデさんは、インドネシア、バンドンに住む男性で、二児の父。15歳の頃から生えだしたという疣状の肉腫が全身を冒し、そのあまりに奇怪な様相に世界中から関心が寄せられていました。これに興味を示したのは、米メリーランド医科大学の皮膚科のアンソニー・ガスパーリ医師。
病症は、ヒトパピローマウィルス(HPV : human papilloma virus)の仕業と診断したガスパーリ医師は、今年1月と3月、二度にわたってデデさんの体から都合4ポンド(約1.8キロ)の疣を切除し、同時に免疫システムを活性化させるために、ビタミンA、アメリカでしか手に入らない高価な抗ウィルス剤などを投与。現在では、切除した部分の疣の再発は見られないとのことです。
手術の予定はあと二回。残る角質の切除とともにデデさんの大腿部からとった皮膚を患部に移植するという手術が残っていますが、それが無事に終わり、また再発が見られなければ、デデさんはあらたな人生のスタートを切ることができるでしょう。
現在では、手でペンを握ることができるまで回復したというデデさんは、ただいま数字パズルのsudokuに夢中。将来の夢は、再婚し、ふたたび仕事に就くことだそうです。

The Tree Man―幹のような四肢をもった男性
まるでモップのような手足をもった男性
まるで樹皮のような手―疣贅状表皮発育異常症?