2008.04.02 (Wed)
日本の紅灯区の灯が消えて50年。売防法はエープリルフールに施行

―中安在線―
中国大手ポータルの「捜狐」が、めずらしく?ちょっと粋な記事を掲載しています。
記事の題名は「日本で紅灯区(赤線地帯)の灯が消えて50年。売春防止法はエープリルフールに施行されました」。
今から50年前の4月1日、日本では数百年の歴史をもつ売春業が正式に法律で禁止されました。
施行された「売春防止法」は、紅灯区ならびにそこで働く女性たちを駆逐しました。もちろん、日本にあってもこの世界最古の業種は、収益の大きい業界だったことは否めません。
敗戦後の日本が、いち早くこうした売防法を施行したのは、当時誕生したばかりの女性議員が売春禁止運動の先鋒を担って闘ったということにも由来します。1945年から1952年の占領を経て、ふたたび52年に独立を手に入れた日本は、数度の審議をもって立法化、売防法は国会を通過します。
正式に施行されたのは1958年の4月1日。これは赤線の従業員などがあらたな仕事を見つけるまでの猶予期間が設けられたためです。
ただし今日の日本にあって、この法律が厳正に守られているとはいえず、依然、性サービス産業は数兆円規模の日本最大の業界のひとつです。売防法が揶揄されるのは、この法律がちょうど愚人節(エープリルフール)に施行されたという理由もあるのかもしれません。
(画像は1956年大阪の「紅灯区」。下は、50年東京、それ以前に施行された売淫禁止令で逮捕され病院で検査を受ける娼婦たち。同じく50年、熱海の娼婦。49年、娼婦と客。いずれも捜狐より)


