2008.02.26 (Tue)
南寧と桂林であらたに二人の「象面人」

―中新網―
中国新聞網の記事として、中国各紙が広西壮族自治区の南寧市と桂林市であらたに二名の「象面人」が見つかったと伝えています。
水墨画そのもののような風景がひろがる今や世界的な観光地、広西壮族自治区の桂林ですが、かつてこの地区では12歳の少女、屈琳珠さんと22歳の男性、歐貴峰さんという二名の象面人が見つかり、2006年10月23日に上海市第九人民病院でともに手術を受けました。
その広西壮族自治区の南寧市と桂林市であらたに二名の「象面人」が見つかりました。桂林市の街区に住む女性、林小華さんと南寧県に住む男性、何良さん(上画像)です。
林小華さんは1974年生まれ。現在33歳です。6歳のときに左顔面にできた指先ほどの肉瘤が年齢とともに成長し、現在では象の耳のように垂れさがった腫瘤が左肩ばかりか乳房まで覆うほどになりました。
赤黒く腫れた腫瘤は絶えず流れ出す膿とともに痛みを伴い、その痛みは針を刺すような激痛。父は彼女の病状がひどくなってから家を離れ、現在の小華さんは母親と二人きりで暮らしているといいます。もちろん高額な治療費などのあてはありません。
小華さんの窮状を知った桂林市の僑弁では、前回、屈琳珠さんと歐貴峰さんが見いだされたときにアメリカ国内で寄付を募り二人に手術を受けさせた、サンフランシスコ在住の著名な画家、高建武に連絡をとり、再び寄付を募る手筈を調えました。
診断によると、小華さんはリンパ血管瘤。整容も含めて3回の手術が必要で、手術費用は約10万元。診断をおこなった桂林医学院附属病院では、彼女の窮状を鑑み、20%までは手術費を減免できるとしています。
南寧に住む何良さんは、1975年生まれの32歳。同じく右頬にできた肉瘤が成長したという、こちらは神経繊維腫ですが、いまだ経済状態が思わしくなく手術を受けていない様子。
「HEAVEN」で以前取り上げた記事では、何良さんは南寧にある貿易会社の女性経営者が援助を申し出たとありますから、こちらはその後、破談となったのかもしれません。
なお、前回に画家の高建武が寄付金を募り、手術を受けた屈琳珠さんと歐貴峰さんですが、切除には成功したものの、歐貴峰さんの方は残念ながら病症が再発したと伝えられています。

HEAVEN 象人