2008.01.17 (Thu)
長楽市に打ち上げられたマッコウクジラ。で、やっぱり食べちゃいました

―東南網―
福州長楽市の浜辺にクジラが打ち上げられ、長楽市では標本にしようと作業員を派遣したところ、切り分けた鯨肉が村民によって略奪されるというさわぎがありました。

長楽市の海洋漁業局では、30年ぶりにこの海域で発見されたマッコウクジラを標本にすることに決め、処理を行うべく昨日作業員を派遣して解剖をはじめたところ、村民らが切り分けた肉を三々五々持ち帰る姿が見られました。
この情報をもとに記者が昨日午後、現場を訪れたところ、鯨肉の塊を手や肩に担いでいる数十人の村民が、息を弾ませながら行き交ってる最中。村民のひとりに「あなたはどうして略奪に加担するんですか?」と質したところ、「あんたいらんの? この肉すっごくうめえよ」との答えでした。
作業員らはあきらめたように見て見ぬふり。クジラの座礁現場では前日、その歯が象牙より高く、ひとつ二万元で売れるという噂がひろまり、多くの村民がヤスリなどの工具を手に駆けつけたところから、長楽市の海洋漁業局では職員らを夜通し巡視させていました。
海洋漁業局によると、村民に持ち去られたのは廃肉で、クジラの死因がまだわからないところから安全性には疑問があるといいます。また、市で作成する標本は皮革標本と骨格標本の二つで、こちらを作るぶんには影響はないということです。