2007.12.28 (Fri)
酔っぱらいに耳を噛みちぎられた料金所収受員
―東方今報―
酒を飲んで料金所にあらわれ、車を勝手に通そうとしていた男が、職員に制止されたため、職員の耳を噛みちぎり、さらには地面に吐き捨てた耳を踏んづけ、故意傷害罪で起訴されました。
事件が起こったのは、まだ夏の暑さも残るうららかな昼下がり、9月6日の午後2時のこと。
河南省開封県にある国道310号線、曲興料金所を一台のトラクターカーゴが通りかかりました。この場に現れたのは現場近くに住む農夫、劉明学(52歳)。全身からぷんぷんと酒の匂いを漂わせた劉は、料金所のバーを押し上げると、運転手に向かって勝手に「通れ通れ」と指示。トラクターは料金を支払わずに料金所を突破しました。
これを見た料金所の職員、王艶江さん(画像)は、料金所ブースから飛びだし、トラクターを制止しようとカーゴの荷台に跳び乗ります。ところが王さんの反射テープが付いたベストの裾をつかんで、後ろから素早く跳び乗ってきたのは劉でした。
トラクターはアクセルを緩めません。荷台でもみ合っているうちに劉が王さんの背後から耳に噛みつき、そのまま食いちぎりました。
耳をちぎられた王さんが大声で叫ぶとトラクターの運転手はその場で車を停め、まだもみ合っている二人をカーゴから引きずり下ろします。ここで口を真っ赤に血で染めている劉は、下りるなり王さんの耳を路面に吐き出しました。あわてて拾おうと腰をかがめる王さん。ところが劉は、王さんの目の前でこの耳をギュッと踏みにじったのです。
劉は駆けつけた警察官にその場で取り押さえられましたが、災難だったのは王さん。病院に搬送されて手当を受けましたが、噛みちぎられた右耳は踏んづけられたために切断面が合わず接合は不可。八級の傷害と認定されました。
劉は昨日、開封県人民検察院から故意傷害罪で起訴されました。