2007.12.20 (Thu)

隣の芝生――日本の鉄道

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新華網
新幹線から郊外の列車まで、都会の地下を縦横に走るメトロから田舎のおもちゃのような電車まで、日本は津々浦々網の目のような軌道に覆われています。而してこの鉄道というものが日本人の性格の一端をあらわしているといっても過言ではありません。それは日本の社会の縮図でもあります。

◆割り込みは絶対にしません◆

たとえばプラットホーム上、前にひとが二人いたとすれば、後から来たひとは間違いなくその二人の後ろに並びます。それはたとえ「全席指定」の列車だとしても変わりません。
私は二十何人かの人々が白線に沿ってきちんと縦列をつくり、列車の到着を待っている光景を何度も見たことがあります。もちろん中には音楽を聴いたり、メールを打ったり、小説を読んだりはしていますが、まるで小学生のように等しく腕半分の距離をおいて整然と並んでいるのです。

◆ずるい人はいません◆

新幹線は普通16輌編成で、うち3輌は自由席です。自由席の値段は割安です。
たとえば指定席に空席があり、自由席がいっぱいだったと仮定しましょう。この場合、指定席の空いている席にすわる人はいません。自由席で押し合いしたとして、運悪くそちらに乗れなかったとしても指定席との連結部分にとどまるのです。

混み合うメトロのなかで、女の子が肩にかけるバッグの口は後ろ向き。携帯だろうが財布だろうがどこに何が入っているか一目瞭然です。
長距離列車のなかで乗客は荷物を席に置いたまま洗面所に出かけます。
網棚に置いた荷物を心配する人はいません。
万が一、荷物を紛失したとしたとしても、遺失物として駅に届いていることが多いのです。私の友人が図書館で借りた本を電車に置きわすれたことがあります。結果は予想通り、借りた図書館に届いていました。拾った人が郵送してくれたのです。

◆大きな声を出す人はいません

たとえどんなに席が空いていたとしても手荷物で席を占めるひとはいません。
三つ手荷物があったとしましょう。ひとつは両膝の間、ひとつは両腕で抱え、もうひとつは網棚に載せるのが基本です。ラッシュアワーにおいては、みな身を縮こませ出来るだけ隣の人の迷惑にならないように処します。
駅で大きな声を出す人はいません。人の往来が激しく、賑やかにみえても、まるで無声映画を見ているような錯覚に陥ります。電車内のモニターからは音は流れず、天気予報にニュースなどが字幕で静かに表示されるだけです。

◆駅に待合室はありません◆

新幹線もピーク時には十数分で次の列車が到着します。定刻を違えることはありません。ですからみな安心して駅に向かい、従ってどんな大きな駅でも待合室を設ける必要はないのです。
自然災害の多い日本ですが、こういった面に対しても日本の鉄道は抜かりはありません。踏切で衝突事故が起こったとして、大抵の場合は数十分もすればダイヤも回復します。
このように、日本の鉄道は日本の社会を端的に示しています。いわば日本の社会の縮図なのです。


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中国人と日本人の素養には30年の隔たりがある(2)

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