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2007.09.04 (Tue)

都市部から地方にひろがる新職業、催乳師(乳もみ師)

70904a.jpg

南京日報
縁起のいい「金豬年」の今年、中国では出産ブームにあるようです。
そんななかで昨年末に報じられた「催乳師(乳もみ師)」の登場は、当初は奇異の目をもって迎えられましたが、半年たった今、地方でも次第に認知され始めているようです。

先月、江蘇省の家政服務行業協会では、25名の「催乳師」の従業資格証を発行しました。あらたに「催乳師」として認定されたのは、この7月から一ヶ月間の育成を経て、試験に合格した人々です。育成には同協会の南京職業訓練校、南京中医薬(漢方)大学が協力し、理論56時間にドールを使っての実技と、まだ手探りながら活発な授業が行われたようです。

70904b.jpg人体の構造、薬膳、栄養学、経絡やツボの場所、按摩から心理学に至るまでの教科を終えた催乳師たちが、この夏からそれぞれの持ち場で活躍をはじめています。
「基本的に乳汁の分泌には、睡眠、情緒、食事などが重要なファクターとなります」と語る「催乳師」のひとり、胡慶さんは、産後三ヶ月を経てなかなかお乳の出ない女性を診たときの経験をこう話します。
「彼女は産後太りを怖れて、きちんとした食事を摂っていなかったんです。産褥期には少なくとも一斤の食事を摂らなければ、正常な乳汁の供給には至りません。そこでまずレシピを作り、食事の時間と量を守るよう言い聞かせ、毎日一時間半のマッサージをしました。乳房そのものには温湿布で血行がよくなるよう処しました」。結果、女性は乳汁の分泌が多くなったといいます。

70904c.jpgまた、同じく「催乳師」の王小燕さんは、取材に対しこう答えます。
「乳汁の分泌が少ない産婦は、盲目的に言い伝えを信じるのよ。たとえば雌鳥のスープ。でも雌鳥のスープにはエストロゲンが多く含まれるから、分泌には逆に抑制がかかるのね。理論的には95%の産婦が正常に乳汁を産生できる筈なんだけど、生活習慣や情緒の不安定から問題が生じたりもするの。あとは乳腺の詰まり。これはマッサージで回復できるわ」。

しかし江蘇省での実際の需要となると王さんはこうも語ります。
「恥ずかしいのと、施術料が高いというのもあるかしら。仕事の量としてはまだまだね」
しかしながら、北京や上海などの大都市ではすでに「催乳師」は認知され、名の知られた催乳師ともなると、月に1万元という収入を得る人もいるそうです。
市労働社会保障局職業技術訓練センターの許副主任はこう言います。
「いまは過渡期にあるのだと思う。将来性は計り知れないよ。国家資格となるにはまだ時間がかかるだろうけどね」。
(上画像は「催乳師」のパイオニア、文波さん。彼女は残留孤児から日本式の「乳もみ」を修得し、中国初となる催乳公司を立ち上げました)

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