2007.07.06 (Fri)

重慶でつづく盗ガス、恐々と暮らす市民

70706c.jpg華竜網
ごうごうと不気味な音が響くのは、重慶市綦江県、石壕炭鉱天池社区の建物の庭です。
これは相当量のガスが大気中に漏れているためで、現場から約3キロ離れた村に住む村民たちが組織ぐるみで、ガス管から「盗ガス」。
そのずさんな「工事」によって漏れたガスがいつ引火、爆発しないかと建物付近の住民は毎日おののきながら暮らしています。

見たところ、路上に敷設された直径300ミリのガス管の途上、1.5メートルぐらいにわたって16箇所ほど穴が穿たれ、そこからビニールパイプが伸ばされています。
このビニールパイプはひとつに括られ、針金でゴムを巻かれて樹上あるいは地中、水道管に結わかれ農家の軒先に送られているのです。
現場付近には小学校などもあり、これから夏休みにはいって外で遊ぶ子供たちを心配する親たちは、先月末ひそかにおこなわれた、この「工事」に頭を悩まし、いつ事故が起こらないかと気が気ではありません。
盗ガス先は、ガス管が補修されるたびに変更され、いわばいたちごっこ。しかし村に近い場所ではビニールパイプにも疲労があらわれ、漏れている場所もあるといいます。この付近ではあぜ道でうっかりとタバコを吸うこともできません。

盗ガスはここ三年来、重慶のメディアに取り上げられ、爆発事故、あるいは住民の避難騒ぎなども起こり、重要視されてきました。
しかしながら、当局は見て見ぬふり。というのは、当座ガス管を管理している石壕炭鉱は、いわば国有資産たるガスそのものを盗まれたからといってその相手を処罰できないのです。これまでにも石壕炭鉱はガスの管路進行を妨げたという理由で、分岐管の没収、撤去などをおこなってきました。しかし、こうした盗ガスをおこなっている村民自体には直接には手がだせません。

この石壕炭鉱でガス管によって送られる生活用途のガスのうち、じつに7割は盗ガスされているとの統計もあります。

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