2007.04.25 (Wed)
おちんちんに鉄のリングを嵌めて取れなくなった少年

興味半分でペニスに装着した鉄製のリングがとれなくなり、壊死寸前のペニスをかかえて病院に急患で訪れた15歳の少年が、5時間、20余名の専門家の助けを得てようやくリングをはずしてもらうというできごとがありました。
少年の名は飛飛。母親にともなわれて山西省から四川省救急センターに列車に乗って訪れたもので、急患室で少年を診た女医の杜麗紅はまず目の前の光景にあいた口が塞がらなかったといいます。
ズボンをおろした少年のペニスには、螺旋状の太いリングがしっかりと食い込み、リングの先に露出した亀頭部分は腫れ、すでに紫がかっています。リングの直径は4センチ、内径は2.5センチ、巾も2.5センチで、少年の母親の話によると、リングを装着したのは四日前。いわゆる「コックリング」となったのは車の部品らしく、鉄製で、少年は興味半分でこのリングをペニスに嵌め、そのまま取れなくなったとのことでした。

泌尿科医は十数分の黙考後、固く食い込んだリングには歯がたちそうもないところから、ペニス自体を小さくしてリングを抜くことを発案。つまりはリングの縁からメスを入れ、ペニスの皮を剥いて海綿体を削りだし、ペニスの径を小さくしてリングを抜こうというものでした。
しかし泌尿科医のアイデアは、その場にいた関係者らによってたちまちのうちに否決されます。理由は海綿体を削るなど、手術の難度が大きいため、そしてそこまでの手術の結果、もしリングが外れなかったらどうするのだというものでした。それでも泌尿科医は面目をかけて少年のペニスにメスをいれます。すっと血が垂れたところで関係者らは首をふりました。泌尿科医はメスを収めます。


王護士長は歯牙削合用のタービン(ドリル)を運ばせ、少年のペニスに嵌ったリングに立ち向かいます。しかし皆の見守るなか、タービンの先に付いているバー(刃先)はものの一分ともちません。王護士長は次々とバーを取り替え、結局一時間足らずのうちに100本近くのバーを消費しました。王護士長の話によるとバーの先にはダイヤが付いていて1本あたり9元するそうですが、リングに残ったのはひと筋の傷のみ。こうして牙科医も退き、見物する側にまわります。

よばれた李さんは同僚をひとり伴ってERにあらわれました。慎重に少年のペニスを調べながらリングを固定し、関係者の見守るなかを大きく息を吐いて弓鋸をひきはじめた李さん。体勢の悪さから肘先だけをつかって鋸をひくため、すぐに大粒の汗が李さんの額に浮かびます。
誰の目にもリングが切れはじめていることがわかりました。杜麗紅女医以下救急センターの職員が熱をもった鋸に水をかけて冷やしています。ところがあと少しというところで、李さんは鋸から手を離しました。最後のひと挽き、これがこの子のを切っちまうかもしれねえ。ここで李さんといっしょに来た同僚が代わりに柄をつかみます。そろそろと挽かれた鋸は少年のペニスをわずかに傷つけながらもリングを挽き切りました。
午前1時5分。いあわせた全ての人々にとって長かった時間がようやく終わりました。少年は汗を滴らせ、まだ苦痛に呻いていますが、母親は顔をくしゃくしゃにしながら感謝の言葉を口にします。
「みなさんがた、ひとりひとりのお宅に後ほど訪問させていただきます。みなさんにご飯をたべていただきたいんです。わたしの大切な息子を救ってくださって、いまはどれほど感謝したらいいのかわかりません」
昨日午後、手当を受けた少年は静かで、あんなものどうしておちんちんにつけたの?との記者の問いかけにも、頭を振るばかりで思い出したくはないようです。
医者の話では、もう一度手術が必要で、その後の性機能に関しては影響が残るかどうかは微妙なところ、だそうです。