2007.02.19 (Mon)
アルバイト店員を強姦、殺害後、バラバラにして棄てたラーメン店店主

経営するラーメン店ではたらくアルバイト店員二名を強姦のうえ殺害、死体を切り刻んで畑や和糞坑(肥だめ)に撒いた店主が、14日、漢中市中級人民法院で死刑を言いわたされました。
この事件は、昨年7月に 「牛大椀」 バラバラ殺人事件として報道されたもので、中国本土というより、どちらかというと台湾の名物、牛肉麺(牛筋などからダシをとり、太麺、具は牛の角煮など)を提供していたラーメン店の店主、王(36歳)によっておこなわれました。
起訴状によると、漢中市の経済開発区、大河坎鎮でラーメン店を経営したいた王は、2006年4月9日、アルバイトの募集に応じて面接に訪れた、孟(20歳)さんを月給300元(約4,800円)で雇うことを決め、翌日からはたらき始めた孟さんを終業後、強姦、事件の発覚をおそれて遺体を包丁で切り刻み、袋に詰めて近くのバス停のひさしの上、畑などに投げ棄てたということです。
また、7月6日には同じく面接に訪れた甜甜(16歳)さんを雇用した王は、妻ともう一人の従業員が店がおわって帰宅した後、店内を掃除する甜甜(16歳)さんの姿をみて欲情、襲いかかりました。
甜甜さんは大声をあげて抵抗しましたが、王は力任せに甜甜さんの鼻と口を手で押さえて窒息死させ、死体を店内広間に横たわらせて屍姦。 今回も発覚を怖れた王は、甜甜さんの死体をも包丁で切り刻み、袋に詰めて店近くの草叢や肥だめなどに投げ棄てました。
女性の遺体の一部が8日に発見されたことから、行方不明になった娘を捜していた両親がこの遺体をあらため、甜甜さんであることが確認されました。
ニュースが伝わると、素知らぬ顔で営業を続けていた王は店を閉め、車で逃亡をはかったそうですが、逃げる直前に逮捕されました。 4月の孟さんの強姦殺害については、警察で余罪を追及してわかったものです。
王は1986年にも強姦で9年の実刑を受け、収監中に脱獄を試みて9年の刑期延長。 2000年の春節には減刑が認められて刑務所から出てきました。 商才があったのか、2002年には大河坎鎮でラーメン店を開業、今回の犯行に及んだということです。
法廷では無表情で顔は青白く、逮捕されたときには既に覚悟したという王。 故意殺人罪が適用されての死刑判決ですが、上訴するつもりはないようです。