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2007.02.16 (Fri)

独身男性の埋葬に未婚女性の死体を添わせる風習―陰婚

click!―南方新聞網―
中国山西省の農村部一部地域では、「陰婚」 とよばれる風習があります。
これは独身、または離婚して寡夫となった男性が亡くなったときに、やはり未婚のまま死亡した女性の遺体を傍らに添わせ、埋葬するもので、陰婚あるいは冥婚と称されます。 埋葬の前にはきちんと陰婚式なるものを挙げるのが通例で、山西省あたりではいまだ盛んな風習だといいます。

遺族は、陰婚を挙げるために未婚の女性の死体を買います。 しかしながら、どうにしたところで未婚の女性の死体の数のほうが少ないですから、死体を斡旋する業者は遺族の弱みをついて法外な値段で女性の死体を売りつけます。
たとえば未婚女性の死体一体が3.5万元(日本円で約56万円―中国人の平均賃金が現在2千元から3千元)。 これだけ高額になれば、女性を殺害し、その遺体を売りさばこうと考える輩が出てきてもおかしくはありません。 殺害されるのは、知恵遅れなどの障害をもつ女性たちです。



陜西省延川県と山西省隰県で比べてみると、「新鮮」 で若い女性の死体は、延川県が2万元に対し、隰県では4万元。 結婚適齢期を過ぎた女性の死体は延川県で1.2万元。 また嫁いだことがなく、老いて亡くなった女性の死体が同じく5000元と、山西省以外では、陰婚に使われる未婚女性の死体も、相場としてはそれほど高いものではありません。
山西省が抜きんでて割高なのは、鉱山事故などの多発からいっぺんに大勢の死者が出ることが多く、死体の買い手となる遺族に、選択の余地があまりないということも関係していそうです。

1月7日の早朝、山西省隰県は城南郷張家村に住む張建元さんのもとに、陜西省からきたという数名の刑事が訪れました。
用件は、昨年亡くなった弟の張秋元さんの陰婚の相手に重大な疑惑があるとのこと。
霜柱を踏み、零下10度という冷え込みのなか、墓に刑事を案内した張建元さんは、そのまま坑道をひらいて棺を刑事に見せました。

張建元さんが死んだ弟のために、未婚女性の死体を買ってきて陰婚を結んだのは昨年10月17日のことでした。 死体は名を娜といい、3.5万元したそうです。 また陰婚から埋葬までのすべてを彼ひとりで行ったそうです。 死体を調べていた刑事たちは、張さんに まちがいない、この娘は殺されたんだよと告げました。

娜さんは、陜西省興平市の農村の生まれ。 埋葬された場所からは500キロほど離れた場所です。 幼い頃から痩せて髪には白髪があり、知能は5、6歳児のままとまってしまったという娜さんは、成長してもどこにでも大小便を漏らすといった癖がなおらず、両親の心配の種でした。 でも二人にとっては一粒種。 なんとか血を継がせるためにも誰かいい人に巡り会ってほしいと思うのは親心です。
両親は地元の 「仲人」、楊東艶に縁を頼むことにしました。

35歳、学問はありませんが仲人としては名の知れた楊東艶は、娜さんの相手に30代なかば、ずっと嫁を探していた男性をあてがいました。 男性がこれまで結婚できなかったのは、あまりに家が貧しいため。 いまはただ子供をひとり残せればと、結婚相手を探していたものです。
娜さん宅でお見合いした二人は、2006年の陰暦8月14日に結婚式を挙げました。 この日ばかりは目立つ白髪も黒く染め、赤い婚礼衣装を着た娜さんに、新郎をふくめ両家の招待客は見とれたそうです。

しかし見ると住むのとでは大違い。 新居となった男性の家でもところ構わず大小便は垂れ流し、ものを投げ、始末に負えなくなった男性は、それでも子供が産めるのならと診療所に診せにいったところ、子供にも障害が出るかもしれないとつれない返事。
男性は婚約を解消することにしました。 ここで娜さんは仲人の楊東艶にふたたび引き取られることとなります。
元記事は、それぞれの時点で売買(生きてる間でも)にいくらいくらと長いですからはしょりますけど、結果、娜さんは体に傷を残さぬために毒殺され、最後に張さんのもとに引き取られることになったというのが経緯でした。
仲人の楊東艶、そして、いっしょに娜さんを殺害した男が捕らえられました。 山西省には数年前にも似たような事件があったそうです。 利潤があがれば一人捕まったとて、また別の 「仲人」 が出てこないとも限りません。

実際には独身ではなく、こちらも悪妻に毒殺されたために、天には独り身だということにして陰婚で葬儀をあげたという張さんの弟の秋元さん。 それぞれの経緯ゆえ、天国ではあらたな妻と添い遂げることができるかもしれません。

テーマ : 海外こぼれ話 - ジャンル : ニュース

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