2007.01.29 (Mon)
おしっこを漏らしたばかりに殺された珍珍

おしっこを漏らした女の子を麺棒で殴り、結果的に死に至らしめた養母に、6年の懲役がいいわたされました。
おしっこを漏らしたのは、珍珍(4歳)で、養母は北京市で働く盛(37歳)。 盛は、夫の史との間に二人の男の子がいましたが、2002年に縁があって、珍珍を養子としてひきとることを決意。 以来、珍珍をかわいがっていた様子ですが、男の子二人は珍珍をいつも苛めていたそうです。 というのも、珍珍はまだちっちゃいということもあってか、年中粗相をし、おしっこを我慢できずにズボンのなかに漏らしてしまうことはしょっちゅう。 寒くなっては漏らす回数も増え、うんちまで漏らしては泣くこともしばしばだったといいます。
日頃、珍珍はかわいいものの、おしっこを漏らすことには耐えられなかったという盛は、昨年2月13日の晩、いつものようにズボンのなかにおしっこを漏らしてしまった珍珍を打ち、手にあった麺棒で尻を何度も打ちすえたそうです。
ところが翌朝、目を醒ますと、珍珍の目は見ひらいたまま。 首もあらぬ方向にねじ曲がっていたため、救急車を呼んで病院にはこんだところ、すでにぐったりとしていた珍珍は、夜中のうちに死亡していたことがわかりました。 ここで臀部の痣などをみた病院側から警察に通報があり、盛はその場で警察に捕らえられました。
検察側の論告によれば、麺棒での殴打が直接の死因に結びついたものではないとはいえ、被告盛の教育方法は単純にして粗暴、もともと心筋炎に罹っていた珍珍の異状に気づかず、肺炎を併発させて死に至らしめたのは、児童虐待の罪に充分問えると考えられるとのことで、盛は有罪、実刑判決が下されました。