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2007.01.07 (Sun)

インド幼児大量殺人(詳報)

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―The Australian―
男は、インドにおいては 「超」 がつくほどの名門校の出身でした。 南インドはカルナータカ州の州都、バンガロールにあるビショップコットン校。 100年以上の歴史をもち、そのモットーとするところは、新約聖書の「Overcome Evil with Good―善をもって悪に打ち克て」 だったそうです。

しかしながら、男、Moninder Singh Pandher(下画像右)の内面には、善なるものは初めからなかったのかもしれません。 実業家として名を成し、多大な資産を築いた男は、いま、世界でも稀にみる幼児大量殺害の首謀者として、住居のあるインドでも成長著しいノイダ市の名を悪名でとどろかせました。 インドのメディア各紙は、男を 「Butcher of Noida(ノイダの斬殺者)」 と呼んでいます。

Pandherは、使用人のひとり、共謀犯でもあるSurendra Kohliに(下画像左)よって告発されました。 40件以上の幼児誘拐、また誘拐した幼児――おもに女児だったといいますが――への性的虐待、暴行。 最後に首を絞められて死亡した幼児は、体を切り刻まれ、排水口に棄てられました。 下水から見つかった幼児の遺体は、検死官が語るには、ただ身元をわからなくするためにバラバラにされたというより、ある目的をもって系統立てて切断されたと思われるとのことですから、臓器売買の用をも担わされたのかもしれません。 1月6日昨日までに見つかった遺体は17名分、そのうち11名が少女だったそうです。

70107f.jpgノイダ市はインドの首都ニューデリーに隣接する都市で、最近ではIT関連の企業が軒並み名を連ね、目下、世界一の高層ビルを建設するプランもあるという進境著しい衛星都市。 しかしその裏でPandherらが数十人の幼児を暴行、殺害している間、市内で行方不明の届けを出した親たちの訴えは警察に黙殺され、あまつさえ蔑視を受けたともいいます。 子供を亡くした親たちの多くは、地方から出てきてつつましい暮らしをしており、「リキシャ(rickshaw)」 と呼ばれる人力車を引いたり、清掃などをおこなって生活を営んでいました。

腐臭が充ちたPandher宅の排水路の汚泥には、骨や遺体片のほか、ゴムのサンダル、水玉模様のブラウス、萎れて縮んだ小さな青いシャツ、プラ製のアクセサリーがいくつも見つかり、市民にやるせない思いと沸々とたぎった怒りを生じさせました。 家には事件の発覚した昨年末からいまだ投石などが相次いでいます。
Pandherは現在、50代後半。 もともと富裕層だった彼は運送会社を経営し、暮らしぶりは派手でインド与党の政治家連中にも付き合いがあったといいます。 今日のインドにおいて、たとえ殺人の罪でも逃れうる可能性がある人間ともいわれています。 妻とは別居中で、ひとり息子はカナダに留学中です。

現在、ノイダには行方不明になっている子供の数は総数で38名。 また調べでは、Pandherは棒付きキャンディーを子供らに見せて誘拐したこともわかっています。
インド全体では、国家人権擁護機関の調べによると、毎年45,000人以上の子供が行方不明になっており、ノイダのような警察の対応次第によっては同じような悲劇がいくつもくり返されないとはかぎりません。 「悪をもって善に打ち克」 っている国の将来がみえません。

テーマ : 海外こぼれ話 - ジャンル : ニュース

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