2006.02.28 (Tue)
現代に生きる吸血女

伝えられるところによるとこのドラキュラ女、ダイアナ(30歳)は、以前から神秘学やカルト宗教に興味をもち、エゾテリスム(秘教)を信奉しているという、まあちょっと俗世間には相応しくないようなお方。
彼女がこうなったきっかけは、学生の頃に 「Highest Ceremonious Magic, Theory and Practice」 なる本を読んでいたく感激し、作者の男性にファンレターを送ったところ、なんと隣町に住んでいたことがわかり、以来親密になったことから始まったそう。
もしかしたら恋と魔法を頭のなかで取り違えていたかもしれない彼女は、彼の個人教授のもとに黒魔術を勉強し、壁といわず天井といわず家中を黒のペンキで塗りたくり、親に怒られると自分で部屋を借りてまた黒く塗り、祭壇だのシャンデリアだのを飾り付け、血を飲むために銀のコップまであつらえるといったのめり込み。 で、彼の一番弟子となって黒魔術の儀式を執り行うことに生きがいを見いだしはじめたということ。
血を飲むということは黒魔術のなかではよくあることなのだそうです。
そこで彼女は、女ながらにこれにちょっと工夫をしたそう。 つまりは今回の事件につながるワケですが、まずは12歳から18歳までの生きのいい男の子を集める。 それも親がいない子で、かつ家もないストリートチルドレンたち。 彼らに家に招くと食事とウォッカを提供し、ベッドに誘うと手首を切って血を流させ、それを甘いワインに混ぜて啜っていたというのですからなかなかおシャレな吸血鬼じゃありませんか。
で、結局は未成年者が酒を飲んで騒いでるといった隣人の通報によってドラキュラ女は逮捕されたのですが、犠牲者の男の子たちにしてみれば、タダ飯タダ酒にもしかしたら体の手ほどきを受けていたかもしれず、証言が得られるかどうかはわからないとのこと。
ダイアナいわく、「黒魔術は私の天職であり信念。 これで諦めることはない」 そう。