2013.12.11 (Wed)
今週のFEMEN (4p + video)

―FEMEN.org―
EUのキャサリン・アシュトン外交安保政策上級代表、米国のヌーランド国務次官補が相次いで訪問、ヤヌコビッチ大統領と対立する野党勢力との仲介を買って出ているウクライナ。治安部隊とデモ隊との衝突は昨日も続き、多数の負傷者が出ているようです。
さてその故国を遠くパリから眺めるFEMENのメンバー。リーダーのインナ・シェフチェンコをはじめ、オクサナ・シャチコなど久しぶりの創立メンバーそろい踏みで、今月1日、ウクライナ大使館の前で抗議活動を行いました。
今回の活動はヤヌコビッチ大統領の写真の上に放尿するというもの。政権の座から洗い流すという趣旨なのだそうです。「Yanukovich, piss off!(出て行け!ヤヌコビッチ)」です。
2013.12.10 (Tue)
一寸先は闇―見るだけで息苦しくなる中国の大気汚染 (64p)

―網易 ほか―
先週末、中国中央気象台では、河北、北京、天津、江蘇、上海、安徽、浙江、江西、四川といったほぼ中国全土にわたって大気汚染警報を発しました。1952年の英国との差異は汚染が広範囲にわたっていることでしょうか。
これに対して共産党系メディアの環球網などは「スモッグがミサイルの照準を狂わせる、軍事防衛には有利に」といった開き直りの記事を載せる始末。
「こうなりゃ西風でも吹かせて日本も道連れにさせようぜ」などと過激なコメントで賑わっている中国の掲示板ですが、政府の無策にはあきらめ顔。地方政府主導で公害を排出する企業に対しては罰金を科すなどの政策も出てきていますが、英国を上回る惨事が起きないことには懲りないのかもしれません。
2013.12.10 (Tue)
1952年のロンドンに酷似、中国の大気汚染 (10p)

―網易―
一連の画像は、英テレグラフ紙が作成した現在の中国と1952年のロンドンの対比。
当時、石炭を燃料にしていたロンドンでは、暖房器具が多く使われる冬場にスモッグが発生、火力発電所や交通機関が路面電車からディーゼルバスに替わったことも相まって、亜硫酸ガスが低層に滞留し、呼吸器疾患などでひと冬で12,000人以上が死亡するという結果に至りました。視界不良のために多くの道路が閉鎖されるといった現在の中国とあまりにも似た光景に戦慄を覚えずにはいられません。