2015.08.13 (Thu)
貯水池に流し込まれる9600万個のシェードボール―LA (6p)

―National Geographic―
市長のエリック・ガーセッティが見守る中、ロサンゼルス、シルマーにある貯水池に流し込まれる9600万個のシェードボール。
このプロジェクトの目的は、太陽光を遮断して、藻の繁殖や風で運ばれるゴミ、鳥の糞などの異物が紫外線による化学反応を起こして貯水池の水が汚濁されるのを防ぐのと、175エーカー、33億ガロンの水を保持するこの貯水池から年間3億ガロン、およそ8100人分の水が自然蒸発するのを妨げることにあります。
高密度ポリエチレン製でUV加工された径4インチのボールは1個あたり36セントで、コストは3450万ドルかかりますが、一度投入すればメンテナンスは不要です。ボールの寿命は約10年。安全性についても問題はないとされています。
ガーセッティ市長は「カリフォルニアは今、記録的な干ばつの真っただ中にある。節水効果を最大限に上げるためには大胆な発想の転換が必要だ」と述べました。
2015.08.10 (Mon)
シートで囲いを作る海水浴客―ポーランド

画像はポーランド、ポモージェ県の街、ブワディスワボボ(Władysławowo)のビーチ。ポーランドの北端にあり、臨む海はバルト海です。
人気の海浜リゾート地ですが、ここを訪れる人々の間には変わった習慣があります。カップルやファミリーごとにシートを使って囲いを作るのです。囲いを作る習慣がいつ頃から始まったのかはわかりません。
囲いは花火見物の場所取りのように朝早くから作られるようで、先に作られた囲いを利用して新たな囲いを作る人々もあり、昼過ぎにはこの迷路のような囲いの繋がりをよほど考えて歩かないと波打ち際に到達することも難しくなります。
考えられる理由としてはいちに風よけですが、波も低く、シートが風でばたつけばそれは午睡の邪魔になるというもの。ケーキを切り分けるようにして得た陣地の囲いは、横になってしまえば海さえも望めません。
砂浜は囲いの内も外も綺麗でゴミはありません。ちなみにこのビーチではゴミが多くなることからピザを持ち込んで食べることは禁止されているそうです。
2015.07.17 (Fri)
ノーズプラグを通過儀礼としたインド、アパタニ族の女性 (9p)

―Daily Mail―
インドと中国との国境紛争地域で、現在、インドが実効支配している領域、アルナーチャル・プラデーシュ州に暮らすアパタニ族。
そのアパタニ族の女性は、成人への通過儀礼として鼻筋に沿って刺青を施すほか、鼻に穴を開け木製のノーズプラグでふさぐ風習がありました。
この風変わりな習慣は、他の種族との抗争において、女たちが誘拐されないようにその容貌を醜くしたことが始まりでした。1970年以降、この風習は廃れたため、現在では40歳以上の女性に見られるだけとなりました。
画像は、世界中の女性たちの日常生活を追うチェザリー・ウィシンスキーの作品です。
2015.06.18 (Thu)
世界報道写真入賞フォトグラファーが描く「ドールと男との赤裸々な日常」

―新浪網、L’Oeil de la Photographie―
こちらは「ワールドプレスフォト(世界報道写真) 2015」で、北スマトラ島の保護センターに運び込まれた、エアガンの弾が体に食い込んだオランウータンを撮り、ネイチャー部門の3位を獲得したドイツのフォトジャーナリスト、サンドラ・ホインの作品『Jenney's Soul』。彼女は、顔を出さないという条件でドールを愛する40歳の男性の日常をオランウータンを撮ったときと同じような徹底した客観性をもって描き出しました。
ダーク(仮名)は、4年前、フランス製のシリコンドールを6,000ユーロ(約84万円)で手に入れました。以来、ダークのアパートで二人はひっそりと暮らしています。
ドールの名はジェニー。ダークはジェニーと結婚していると言いますが、家族や友人には知らせていません。ダークには結婚歴があります。「前の家内とは愛をめぐっての諍いばかりだった。いま、ジェニーといると安らぎを感じる」。ダークはジェニーの言葉を心で聞くことができるといいます。
2015.05.26 (Tue)
クマントーンの現代版、「ルックセップドール」―タイ

―国際在線、Coconuts Bangkok―
タイにはクマントーン(Kuman Thong: กุมารทอง、Kumanは少年、Thongは黄金を意味する)と呼ばれる古くから人気の呪物崇拝があります。
これは死産した胎児を乾燥させてから炭化するまで炙り金箔を貼ったもので、悪いカルマを取り除いて運気、とりわけ金運を上げるという呪物。2012年5月にもイギリス人がこのクマントーンを国外に持ち出そうとしていたところを逮捕されるというニュースがありました。
そのクマントーンのバージョンアップ版ともいえる「ルックセップドール(Look Thep Doll)」が、タイで話題になっています。こちらは遺体などは使用せず、赤ん坊の人形にベビー服を着せ、金のアクセサリーなどで飾り立てることにより、運を呼び込もうというものです。
2015.04.30 (Thu)
ドールとの切れ目のない暮らし (16p)

―新浪網―
男性の名は宋渤。天津生まれで仕事は3Dゲームデザイナーです。
頭痛が頻繁に起こることから、2年前に病院で診てもらったところ、くも膜嚢腫と診断されました。
病名を知ってから軽い鬱病にもかかりました。結婚はあきらめました。
ある日、ネットをのぞいていた彼は「仿真人偶(ラブドール)」に惹かれ、14000元(約27万円)出して1体購入しました。以来、彼の生活は変わりました。どこに出かけるにもこの小蝶と名付けたドールと一緒です。重さ20キロの小蝶を抱っこしたまま、天津市内はほとんど歩きまわりました。
スーパーには日常、ときには映画館やレストラン、時間に余裕があればピクニックにも連れて行きます。メンテナンスのためのベビーパウダーは常に持参しています。母と一緒に暮らしていますが、反対されたことはないそうです。
彼は小蝶と写真を撮ることが趣味になりました。毎回シーンにあわせてポーズをつくるには30分かかります。しかしそうして生命を吹き込んだ小蝶の写真を載せた微博には多くのファンがつきました。
145センチという小蝶の身長では衣服も通販に頼るしかありませんが、選ぶのも楽しみのひとつなのでしょう。
彼の微博にアクセスしてみると、最近では天津のIMAXにいらした様子。もちろん小蝶も一緒です。
2015.04.20 (Mon)
グアテマラの墓掃除夫 (15p)

―canoe.ca―
すっかり干からびてミイラ化した骸が棺桶の蓋に立てかけられています。永遠の眠りについた筈がまたお日様のもとに出され、なんだかなあ、と笑っているようにも見えます。
ここはグアテマラの市営墓地。墓の賃貸契約が更新されなかったか、契約料が支払われなかったりすると墓掃除夫が骸を墓から取り出します。取り出した骸はビニール袋に詰められ、ラベルを貼られて集団墓所に移動されるのです。遺族が新たに賃貸契約を結ぶと再び墓に戻されるのでしょうが、果たして来るやら来ないやら…。
きつい照り返しと渇きのなかで骸はじっと考えます。
2015.04.10 (Fri)
河南15岁少女整容变“蛇精” (7p)
2015.03.26 (Thu)
メキシコ、チワワ州の「生きたマネキン」―La Pascualita

―Oddity Central―
画像、ウェディングドレスを着たマネキンの名は、ラ・パスクァリタ(La Pascualita)。
メキシコ、チワワ州のブライダルサロンのウィンドウから艶やかな瞳で通りを眺める彼女は、今からちょうど85年前、1930年3月25日にこの場所に飾られました。
偶然でしょうが、こうして今日、ご紹介するのも何かの縁かもしれません。というのも、彼女は「生きたマネキン」として有名なのです。
2013.10.03 (Thu)
石化した鳥―タンザニア、ナトロン胡 (6p)

―Gizmodo (blog), nickbrandt.com―
タンザニアの北部、アルーシャ州ロリオンドにあるナトロン胡(Lake Natron)には、秘密があります。それはここを唯一の繁殖地とするフラミンゴを除き、湖水に触れたものの多くを石に変えてしまうのです。
日中は摂氏40度という気温にさらされる湖水の蒸発率が高く、塩性の土地から流れ込む塩分は常に高い割合を保ち、しかもアンモニアと同程度のpH 9~10.5という高いアルカリ性といった苛酷な環境が、死んだ鳥やコウモリの亡骸を永遠のものとします。
フォトグラファーのニック・ブラント(Nick Brandt)は、湖岸の亡骸を拾い集め、あるべき姿に配し、写真に収めました。