2007.04.28 (Sat)
他人の赤ちゃんの遺体から、「人肉スープ」をこしらえた女

―広州日報―
亡くなったばかりの赤ちゃんの遺体を掘り起こし、その遺体から人肉スープをこしらえて患う息子に飲ませていた女とそのきっかけを作った夫婦の一審判決で、半年間の懲役が言いわたされました。
広東省仏山市の南海法院でひらかれた裁判では、阿貞とその夫である陳、スープをこしらえた阿貞の妹、阿燕の三名が侮辱屍體罪をとわれましたが、三名とも罪をみとめ、また人肉スープが万病を治すという言い伝えを二十年前に聞いた阿貞が、これを信じていたということも考慮され、半年という刑期になったものです。
事件が起きたのは昨年12月11日のことでした。
暖冬とはいえ冬の夜、10時をまわった南海区の獅山森林公園では詰所で保安員たちが暖をとりながら故郷の話に花を咲かせていました。そこに公園の見回りからもどった保安員がこう切り出します。
「今さっき三人で単車に乗ってきたやつらがいるんだが、電線盗られないように見張っといたほうがいいかもしれねえ」
詰所にいた保安員の姜と陳が懐中電灯を手に、三人を追いはじめました。暫くして向こうからやって来た三人に出会います。単車を押す男と付き添う二人の女。電線らしきものは見当たりません。保安員は三人を通し、念のため公園の奥をあたってみることにしました。
文字どおり森閑とした木立のなかで、陳の叫び声がひびきわたりました。陳は、赤ん坊の綿入れ、それに血のついたガーゼを見つけ、その傍にあった黒のビニール袋の中身をあらためていたのです。なかには切断された赤ん坊の頭部がはいっていました。
保安員の姜と陳の供述から、警察では12月13日に阿貞、阿貞の夫の陳、阿貞の妹、阿燕の三人を容疑者として連行、翌1月15日には三人への逮捕状を請求し、侮辱屍體罪で公訴しました。
当初は状況から遺嬰、故意殺人と思われていた事件でしたが、真相はまったくちがったものでした。
12月11日朝8時30分、路を挟んで阿貞の家の向かいに住む蒙さん宅で、ひとりの赤ん坊が生まれました。陣痛を迎えて救急車を呼んだ蒙さんでしたが、出産には間に合いませんでした。
出産の後に赤子と産科に搬送された蒙さんは、赤子の容態が急変していることを聞かされます。医者の説明では治療には1万元を要し、それでも助かる確率は五分といったものだったそうです。
甘粛から仏山市に働きに出てきて、ようやく所帯をもつに至った若い夫婦に1万元といったお金はありません。保証金を払えない夫は、午後1時、妻と生まれた赤ん坊ともに産科を後にしたそうです。夫婦で交替に胸に抱いてあやしながらも、赤ん坊の鳴き声は次第に弱くなっていきます。夫婦がおろおろと見守るなかを午後5時、赤ん坊は息を引き取りました。向かいに住む阿貞は夫婦といっしょにこの場にいたのです。
とつぜん阿貞は赤ん坊の処理を申し出ました。出産と死亡を半日のうちに味わった夫婦に動く元気はなく、阿貞に埋葬を委ねます。阿貞は深紅の綿入れにくるんだ赤ん坊の遺体をひきとると、蒙さん宅を出ていきました。
このときはまだ、近くのサッカー場に面した林のなかに穴を掘って赤ん坊を埋め、レンガを墓標としておいただけの阿貞でしたが、家に帰って横になったとき、ふと昔話を思い出したのだそうです。それは、19年前、阿貞が二十歳のときに市場で聞いた言い伝え、人肉はすべての病気を治癒するというものでした。
そして同時に思い出したのは、姉の阿燕の9歳になる息子のことでした。阿燕の息子は脳腫瘍で慢性の頭痛がやまないと年中こぼしていたのです。いま、自分の手許に委ねられた人肉がある。矢も盾もたまらなくなった阿貞は、帰ってきた夫の陳にこう切り出しました。…ねえ、ちょっと大事な話があるんだけど。
阿貞は最後には泣きながら夫に助けを求めたといいます。夫を渋々ながらも承諾させた阿貞は阿燕の家に電話をいれて訳を話し、阿燕を呼び出して、夫の単車で赤ん坊を埋めた林に向かいます。
そして掘り起こした遺体を森林公園に運んで首を切断していたところで、保安員が懐中電灯を照らしながらこちらに向かってくるのを見つけました。あわてた三人は包丁や綿入れ、赤ん坊の頭などをその場に放り出したまま木立を離れました。
翌日、阿貞から渡された赤ん坊の遺体から削いだ肉を角切りし、煮込む阿燕は調理場で手が震えたといいます。しかし調理を続けさせたのは、ただただ母親としての気持ちから。治る治らないは別として、藁にもすがりつきたい気持ちもふだんからずっともっていたことは確かなようです。三人は蒙さん夫婦に詫び、蒙さん夫婦も三人を赦しました。
スープはふた鍋こしらえ、その全ては息子が飲んだということです。味見のためにひと口すすったという阿燕は、息子にこう言って飲ませました。あなたの頭の痛いのがよくなるように、これは鶏のスープよ。飲んでみて。

HEAVEN 胎児スープ
2005.12.17 (Sat)
胎児スープ

グロですので、こういうものが耐えられそうもないという方は、リンク先に飛ばないでくださいね。
また、リンク先はたまに行方不明になりますが、しばらくすると何故か復活しています。 翻訳ページはこちら。
さて、いつも問題となるのはこの一連の画像がフェイクかそうでないかという疑問。 いま一応結論として上がっているのは、中国人アーチストのZhu Yuさんの作品なのではないかということ。
というのは、Zhu Yuさんはこの画像がでまわる四年前にも「胎児ロースト」なる作品を作っていて、FBIからの捜査が及んだ経歴があるからだそうなのです。(リンク先に胎児ローストの画像あり)
このときのZhu Yuさんへのインタビュー記事を訳すと、
「人が死を怖れ、永遠の命を得たいという観念から、今までの自分たちの倫理基準を変えられるものかどうかチャレンジしてみたかった。
胎児の死体は堕胎されたもので、病院から盗んんできたもの。 調理して食べてはみたものの、不味くて何度ももどしそうになった。 しかし私は『芸術のために』そうする必要があったのだ」
とすると、胎児ローストに限ってはインタビューが本当なら、少なくとも本物の死体を使ったということになりますでしょうか。