2006.03.22 (Wed)
モスクワの女性用売春クラブ

女性用の娼館の客となるのは、巷にあふれる男性ストリップにもそろそろ飽きてきたロシアの上流階級の婦人たち。 彼女たちはどうやら男性ストリッパーの性器をただ眺めるだけでは飽きたらず、触れて、試してみたくなってきたよう。 そんな女性たちを対象とした、「スペシャルサービス」 を売り物にしたクラブがこのところ増えてきました。
このクラブ、共通しているのは、男性用の娼館がやたらと質素なのに比べて何処もナイトクラブのように華々しくセットアップされていること。 たとえば最近モスクワの目抜き通りにオープンしたクラブでは、カウンターがあり、ショーのためのステージがあり、そしてサービスを受けるボックス席がありといった具合です。
こうしたクラブでは絶えず男性を入れ替える努力を怠りません。 クラブに応募する男性たちは、どう女性たちに選ばれ、いかに買われるかということを経営者から見きわめられます。 もちろん、毎晩性器をさらしてテーブルを飛びまわることは必定です。 とある女性オーナーの話です。
「応募してくる男の子たちは体には自信をもっているようね。 だからシャツを脱いで上半身を見せることは楽しいらしいの。 でもパンツを脱ぐことにはさすがに抵抗があるようね。 最初のうちはまるで鞭で打たれる子供のように体を小さくして恥ずかしがっているわ。 それに毛深いことも嫌われるから、男の子には全員、あそこの毛を剃るように言ってあるの。 最初から客あしらいの上手い子はいないから、応募してくる子はたとえダンサーでもウエイターからスタートさせてるわ」。
男性たちが最初に就かせられるというウエイターの服装は、白のブリーフとジョギングシューズのみ。 テーブルやお客さんの動向に絶えず目を向けながら、空いたグラスを下げ、また求められればブリーフを裂いて女性客に性器を見せなければなりません。 そしてもし気に入られてご指名がかかれば、テーブルに出向いて彼女たちを満足させるというわけです。
こうしたクラブに足繁く通う女性は、未婚既婚にかかわらずそれなり裕福な女性に限られます。 とあるクラブでは、チケットの値段は1,500ルーブル(約6,300円)。 このチケットで、客はダンサーの性器に触れ、口に含むことまで許されます。 お目当てのダンサーとボックスでセックスするには、あと500ルーブル(約2,100円)かかります。 ボックス席は夕方六時から夜半の零時までひっきりなしで、空くことは滅多にありません。
「僕たちは新人が入ってくると決まってやる悪戯があるんだ。 僕らみんな最初やられたけどね、支給されるジョギングシューズの中に使用済みのコンドームをいっぱいに詰めておくのさ。 シューズいっぱいにだよ。 それを見て新人がシューズを履くか、それともげっそりして家に帰るかはそいつ次第ってワケさ」。